今回は、「漫画 君たちはどう生きるか」が小学生高学年におすすめの理由です。
気になっているけれど、まだ読んでいない本ってありますよね。
おばばにとっては、この本がそうでした。1937年に出版された吉野源三郎さんの名著「君たちはどう生きるか」を、漫画と原作の融合でリメイクした本です。2017年に出版されて、とても話題になりました。
以前、「ゴロウ・デラックス」という、元SMAPの稲垣吾郎さんが本の著者を迎えてお話を聞くテレビ番組がありました。そこに、当時この本を書いた漫画家の羽賀翔一さんが、登場していました。
稲垣吾郎さんが「原作より好き。原作では主人公のコペル君と叔父さんの関係が縦の関係で、説教を受けているように感じる。リメイク版の叔父さんは、コペル君の横に立って、一緒に歩んでいるイメージで、叔父さんの言葉がより入ってきやすい」と話すのを聞いて、おばばも読んでみたいなあと思っていたのです。
コロナウイルスの影響で、休校&休講となり、家での時間が増えたこの二週間。この本を思い出してポチして購入してみたら、ピヨ太が熱中!手が吸い付いて離れなくなり、2日間ほどかけて読み切ってしまいました。
それでは、内容をご紹介します。
主人公のコペル君は中学生。お父さんを亡くしています。コペル君の家には、母親の弟である叔父さんが、時々やってきます。ある日、コペル君が悩み苦しんでいる時、叔父さんは1冊のノートを渡すのです。
コペル君の日常と、ノートに書かれた叔父さんからのコペル君へのメッセージが交互に出てきて、話は進んでいきます。
コペル君の身に起こった出来事は漫画で、叔父さんからのメッセージは原文の文章で書かれていて、その混ざり方がとても読みやすいです。
単に善悪をはっきりとさせるような道徳の本ではなく、コペル君は、自分が経験した出来事や、苦しみだったり、迷いだったり、友達への気持ちなど、色々な思いを叔父さんに話し、叔父さんはそのコペル君の気持ちや気づきに、別の角度から光を当てて考えを広げていきます。
コペル君と叔父さんを軸にした哲学書のようにも読めます。
読み終わった後は、とても前向きな気持ちになり、力が湧いてくるような気がします。
小学生、中学生は勿論、子育て中の親の心にも響いてくる本だと思いました。
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今回は、ここまでです。