今回は、四谷大塚の実施した全国統一小学生テスト(2020/6/28)の小学5年生の「偏差値-点数表」、出題内容についてです。
(2019/11/3) 4年生の分は、こちら ↓
「偏差値-点数表」は、目標の偏差値に届くには、どの位の点数を取ればいいかの参考のために書いてみました。(「偏差値-点数表」は、子どもの模試の結果を元に計算しました。)
なお、今回はコロナ対応で、会場での受験の他に、自宅でのオンライン受験も選べました。
【偏差値-点数表】
偏差値 点数
75 459.3
72 439.3
70 426.0
65 392.7
60 359.5
55 326.2
50 292.9
(平均点/満点)
算数 95.8/150 国語 82.2/150
理科 53.5/100 社会 59.9/100
(4科目受験者数)21838人
(3科目受験数) 22265人
1.算数
(出題内容)
○計算問題
○短文の文章題
(割り算の商と余り、四捨五入、六面体の展開図、帯分数、三角定規の角度など)
○直線状に並んだ人の位置を与えられた条件から求める文章題。
○正方形と長方形の組み合わせ図形中の長さを求める問題。
○多くのボールを3人が一定のルールに基づき取り出していく問題。
○同じ立方体を27個積んで、1つの大きな立方体にしてから、一部を取り除く問題。
○大きさの異なる正方形を組み合わせて長方形を作った図形中の長さや面積を求める。
○2つの異なる規則の数列について、同じ数字となるのは何番目か、といった問題。
○一定の規則で番号を付した立方体を積んでいき、周りから見える番号がどうなるか、といった問題。
○0~9まで10種類のカードを一定の規則で並べた際にどうなるか、といった問題。
(感想)
問題数が多く、また、定型的な解法を数多く覚えているというより、自分の力で規則を発見する力を見る問題も多かったと思われます。
2.国語
(出題内容)
○漢字、副詞、色を表す漢字1字による表現
○物語文・大問1問
中3の卓球部の女の子が最後の地区大会で1回戦敗退。1学期の終業式で県大会に出場する選手が表彰される姿を見たあと、放課後に一人で体育館に向かう。似たような状況にある幼馴染の男の子と言葉を交わす中で、くやしい気持ちから、気分が変わってい今までの部活の思い出が浮かぶようになり、そして、くやしいながらも前向きに進んでいく気持ちになっていく心情変化をとらえる問題。
○説明文・大問1問
自分と他人との関係性を、ウチ(家族や親友、仲間)、ソト(自分と何らか関係のある人)、ヨソ(無関係の人)の3つに分類した上で、その3分類と敬語の使い方との関係について説明し、また、この3分類を適切に認識することが良好な人間関係のために必要である、との説明文について、筆者の主張を正確にとらえる問題。
(感想)
問題は、素直な内容なので、国語の実力が点数にそのまま反映されやすいと思われます。論説文の内容は、難しかったと思います。
3.理科
(出題内容)
○ひまわりの種、アルコールランプの使い方、地層のの粒の細かさと水の浸み込む速さの関係、乾電池と豆電球の基礎、腕を曲げた時の筋肉の収縮
○昆虫の幼虫やさなぎの知識(冬越しや食性を含む。)
○季節の植物
○星の動き
○温度による液体の体積変化
(感想)
○昆虫や植物の季節については正確に覚えているかどうかを問う問題です。
○星の動きについて、東西南北でどのように見えるかとか、何日の何時に星がどこに見えるか、といった問題演習が身についているかどうかを問う問題です。
○液体の温度による体積変化は、基礎的な知識を問う問題です。ただ、最後は、理科というより算数の問題に近く、融合問題を意識しているようです。
4.社会
(出題内容)
○都道府県の名前、位置、形、所属の地方、県庁所在地
○資料の読み取り問題(説明文+表やグラフの資料を適切に読み取れるか。)
○地形図、地図記号
○中部地方、関東地方、東北地方の文化、名産や祭りの知識
(感想)
○基礎的な知識を問うとともに、資料読み取りの分量が多かったと思います。資料読み取りをどの程度できたかがポイントになりそうです。
今回は、ここまでです。