今回は、コロナで、私立中学入試で追試を設定する動きが増えている、との記事です。
2020年10月3日の朝日新聞で、これについて報道されています。
ポイントを紹介すると、次の通りです。
〇塾では「第1志望の入試前に、2、3校は入試を経験すること」を勧められるけど、万一、そこでコロナに感染したり、感染しなくても近くでコロナが出て、濃厚接触者になったりしたら、本命校の入試が受けられなくなる、との心配がある。
〇入試に、追試などの救済策があるなら、早めに知りたいとの声あり。
〇都立高入試では、これまでもインフルエンザの生徒などの救済のため、追試があったりするが、都立中高一貫校では追試はない。これは、都立中高一貫校を中学で受験できなくても、学区の公立中学には行けることが保障されているから。
〇東京私立中学高校協会は、「各学校の判断で追試対応を検討して欲しい。」
〇栄東中(さいたま市)、芝浦工大附属中(江東区)、西部学園文理中(狭山市)、千葉明徳中(千葉市)では、追試日を設定。
〇城北中(板橋区)、大妻中(千代田区)では、追試を検討中。このほか、検討中の学校も少なくない。
以上が、記事のポイントです。
確かに、コロナ心配です。
コロナに感染したり、濃厚接触者になっても、追試があれば安心ですね!
ただ、追試をした場合、本番の試験と違う問題、違う受験者となるので、本番の受験者との公平性が保たれるのか、などの論点が生じるかもしれません。
また、難関中学が追試を実行した場合、補欠繰上りや入学辞退等の人の動きが遅い時期まであり、各校の入学者数の調整が難しいという問題が生じそうです。
そのような論点をクリアすることは難しそうな気もしますので、難関中学をはじめ、多くの学校が追試を用意するようには、必ずしもならないかもしれません。
今回は、ここまでです。