「鬼滅の刃」、面白いですね。
主人公の炭次郎や鬼殺隊の仲間が協力して鬼たちと戦っていくのを応援する気持ちで、漫画を一気読みしてしまいました。
さて、大人気の鬼滅の刃ですが、果たして中学受験に役に立つのか?
検討してみたいと思います。
といっても、どうやって検討すればいいんだろう?
そうだ、科目別に考えればいいんだ!
まずは、「国語」に役立つかどうかから。
登場人物は難しい漢字の場合も多いので、主な登場人物を全部漢字で書けるようになれば、漢字力が上がるのでは!
そして、登場人物のワザも漢字が多いので、併せてワザも漢字で覚えれば、鬼に金棒かも。
(主人公)
竃門炭次郎(かまどたんじろう)ー干天の慈雨(かんてんのじう)
(仲 間)
我妻 善逸(あがつまぜんいつ)-霹靂一閃(へきれきいっせん)
嘴平伊之助(はしびらいのすけ)-切り裂き(きりさき)
栗花落カナヲ(つゆりかなを) ー御影梅(みかげうめ)
など
(柱)
水柱 富岡 義勇(とみおかぎゆう)-水面切り(みなもぎり)
蟲柱 胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)-蝶の舞 戯れ(ちょうのまい たわむれ)
炎柱 煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)ー不知火(しらぬい)
岩柱 悲鳴じま行冥(ひめじまぎょうめい)ー天面砕き(てんめんくだき)
霞柱 時透無一郎(ときとうむいちろう)ー八重霞(やえがすみ)
など
(敵の鬼)
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん) など
こうしてみると、かなり難しい漢字も多いです。
むしろ、難しすぎて、中学受験の読み書きには出てこない漢字も多いような。
(悲鳴じまの「じま」なんて、漢字がなかなか出てこないのであきらめました。)
これらを覚えるのは、役に立たないことは無いけど、受験には効率が悪いかも。
というわけで、国語は最有力候補の科目だったのですが、「鬼滅の刃」が非常に有用なわけではないようです。
それでは、「社会」はどうでしょうか。
「鬼滅の刃」は、舞台が現代ではなく、昔の時代なので、その時代の歴史の勉強に役に立つかもしれません。
そこで、時代設定を調べてみると。
【大正時代】だそうです。
漫画を読んでいると、大正時代の町並みなどが出てきます。
ところが、教科書に出てくるような大正時代の歴史的事件や歴史的人物が、「鬼滅の刃」全然出てこないことが分かりました。
これでは、残念ながら、近代の「大正時代」の歴史の勉強に役に立ちません。。
そして、「鬼滅の刃」は「算数」には役に立ちそうにありません。
そこで、最後の砦は、「理科」です。
実は、敵の大将である鬼舞辻無惨の配下には、12鬼月(じゅうにきづき)という強いキャラがいて、「黒死牟」など上弦の鬼6人と下弦の鬼6人に分かれています。
えっ? 12鬼「月」? 上弦? 下弦?
これは、理科でけっこう難しい「月」の勉強に役立つかも!
ところが、検討してみると、上弦の鬼、下弦の鬼の名前や技を全部覚えたとしても、月の動きや南中時刻を覚えるのには、全く役に立たないことが分かりました。
ということで、結論としては、「鬼滅の刃」は、中学受験にはあまり役には立たないけれども、国語には少し役に立つ、ということが分かりました。
ただ、「宿題終わったら読んでもいいよ。」
この一言が、中学受験にとてつもない力を持つかもしれません。