今回は、棒磁石のN極で、針の手前から一定方向にこすると、針は磁石になりますが、針の手前側はN極、S極のどちらになるか、そして、それはなぜかについてです。
この問題は、5年生の全国統一小学生テストで出題され、残念ながらピヨ太は間違えてしまいました。習った当初はできていましたが、忘れてしまったようです。
これは、単に記憶するだけでは、すぐ忘れてしまいます。
そこで、なぜそうなるかの理由を覚えておけば忘れないのでは、と考えました。
まず、磁石に針をくっつけると、くっついている間は、針も磁石になります。
(そして、針を磁石から離いすと、針も磁石ではなくなります。)
これは、針は鉄でできていて、鉄の中にN極S極を持った小さな磁石がたくさん入っていて、通常はこれらがバラバラの向きになっているが、磁石をくっつけると、小さな磁石が全て磁石の方向にそろうので、針が磁石になるためとのこと。
針を磁石から離すと、針(鉄)の中の小さな磁石の向きが、元のばらばらに戻り、針が磁力を失うそうです。
これを前提に、針を棒磁石でこすった場合は。
まず、棒磁石でこする前の針の中の小さい磁石は向きがバラバラです。
(小さい磁石を「→」で示しました。「→」の先がN極です。)
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→ ← ↑ ↓ →
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次に、針の手前に棒磁石のN極を近づけると。針の中の手前近くの小さい磁石は、
棒磁石のN極の影響で、上がS・下がNになります。
S
N
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↓ ↓
ーーーーーーーーーー
(手前)
さらに、棒磁石のN極を針の手前から先に向かって移動すると。
中の小さい磁石は、棒磁石のNに引っ張られて、右側がS・左がNになりますね。
S
N
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← ←
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(手前)
これを繰り返せば、針の手前側がN極になり、その反対側がS極になるのが分かります。
このように、理由を併せて覚えれば、忘れにくいと思います。
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今回は、ここまでです。