おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

中学受験のeラーニングの今後の方向性とは?(「すららネット」とは何か?)

今回は、中学受験におけるeラーニングの今後の方向について感じたことを書いてみます。

 

週刊エコノミスト(2020/11/24号)で、「すららネット」の社長、湯野川孝彦さんが取り上げられていました。

 

「すららネット」は、小学生から高校生を対象に、5教科(英算国理社)について、オンラインで学ぶeラーニング教材を提供しているそうです。

 

現在の塾や通信教育は、生徒ができるだけ偏差値の高い学校に入ることに焦点を当ててるけど、「すららネット」は、発達・学習障害の子ども達の学力向上に力を入れているとのこと。

 

面白いのが、生徒の学習状況に応じて、AI(人工知能)が最適な問題を出す(アダプティブ・ラーニング)ところ。

 

例えば、中学生が1次方程式の問題が解けない場合、分数の通分や約分ができないせいでつまずいているなら、その通分・約分に立ち戻って問題を出したりとか。

 

また、子どもの集中力が続くように、アニメのキャラも使用。

中学版の英語は、ETのような宇宙人が家庭に紛れ込んだり、

高校版の英語は、何の変哲もない女の子が学んでいくうちに綺麗になって行ったりするストーリーだそうです。

 

声優もテレビアニメの一流の人を起用。

 

「すららネット」の対象は、学校、塾、一般家庭で、パソコンやタブレットを使用。

 

管理画面では、生徒の学習進度が個別に分かるし、先生的には、教材の印刷、配布、回収、採点、集計の手間が省けて、働き方改革にもつながるそう。

 

スリランカインドネシア、フィリピンでも現地向けに展開中とのこと。

 

面白そうだし、本当にAIが子どもに適した問題を自動的に出して、アニメストーリーに入り込んで学力が向上するなら、すごいことですね。

 

現在は、発達障害学習障害などのお子さんが主な対象のようです。

 

________💻

 

今後は、中学受験でも、このようなシステムの導入が徐々に進んでいくのではないかと思います。

 

難関校対策としては、eラーニングが現在の通塾システムを超えることは当面ないでしょう。

 

それでも、四谷大塚が「高速基礎マスター」を導入しているのも、今後、AIを活用した生徒個別の学習システムが発展する可能性を想定しているのでは。

2020年11月12日には、ナガセと四谷大塚では、中学受験を控えた小学6年生の学力を伸ばし、志望校合格に導くAI演習コンテンツ「志望校別単元ジャンル演習」を開発したとの発表もありました。

 

大学受験では、何年も前に、ネットの学習動画で早稲田に合格した学生が話題になりました。

 

 

今後の大きな方向性としては、AIを活用したネットによる学習の質が高くなって、比較的リーズナブルな価格で、優れた授業と一人一人に適した学習教材を提供する世界に近づいていくのではないでしょうか。

 

もちろん、大手の通塾式の塾は、なくならないと思いますが、大手塾もこのような方向性を段々と導入していくのでは、と思います。

 

これが、将来、経済格差が学歴に大きく影響する現状を少しでも改善することになるのを期待します。

 

今回は、ここまでです。

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