毎週てんこ盛りの、5年生後期。
いよいよ佳境に入ってきた感があります。
【算数】
算数は、「比」と双璧の「速さ」に入ってます。
第11回から、速さの三公式、進行グラフ、平均の速さと学び、旅人算、時計算、通過算と、4週間かけて「速さ」が完成します。
速さの三公式。
これを目をつぶっても分かるくらい、しっかりと理解するところから始まります。
昔、「は・じ・き」とか習いましたね。
速さと時間と距離の関係。
車に乗ったり、電車に乗ったり、色々な経験のある大人はイメージしやすいのですが、慣れてないお子さんだと、「時速〇〇km」という概念はとっつきにくいかもしれません。
ある距離を、これだけの速さで進んだら、これくらい時間がかかった。
この速さの概念をしっかり身につけないと、その先の問題が解けなくなってしまいます。
旅人算は、二人の人物が出てきます。
この二人の速度は違います。
それでも、単純に進むうちはいいのですが、そのうち、忘れ物を取りに帰ったり、Bさんに話さなくてはいけないことを思い出して追いかけたり、途中で速さを変えたり、自転車がパンクしたり、出会ったのに気づかずにすれ違ったり、待ち合わせに遅刻したり、途中で休憩していたりと、まあ次から次へと事件が起こります。
ここでイヤにならずに、冷静に進行グラフに書き込んで、状況を整理できるかが、勝負どころですね。
状況が整理できれば、計算自体はそれほど難しいものではありません。
通過算は、電車がトンネルを通過したり、鉄橋を渡ったり、2台の電車がお互いにすれ違い終わる時間を求める問題。電車の長さ分を足して、速さや距離の計算をします。
速さの三公式をしっかり理解できていれば、それほど難しくないのでは、と思います。
「二月の勝者」では、鉄道オタクの加藤君が、この通過算が得意でした。鉄道が好きだと、電車がすれ違ったり追い越したりするイメージをつかみやすいのかもしれませんね。
最後に「時計算」。
ここまで順調に進んできたピヨ太でしたが、時計算では少し苦労していたようでした。
長針が短針に追いついたり追い越したり、という旅人算の応用なのですが、角度を求めるのには慣れが必要です。
また、60が単位なので、分数の計算が、少し大変です。
日能研の先生からは、毎回、図を書くことを徹底されたようです。通過算、時計算を学ぶ第14回は、テキストの問題数もかなり多めになっています。それだけ、慣れが必要な単元なのだと思います。
【理科】
第14回は、水溶液の中和。
テキストを見ると、ものすごいボリュームで焦りますね。これを一から1週間で覚えるのは不可能だと思います。
ただ、これは声を大にして言いたいのですが、日能研の理科のカリキュラムは、5年生前期⇒後期へと、スパイラルになっています。
前期には、「水溶液の性質」と「溶解度」を学習しています。その時にたくさんの水溶液を覚え、夏期講習で復習をして、定着させます。
後期の「濃度と溶解度」、「水素の発生」「水溶液の中和」は、もう一度前期の学習を復習しながら、その上に積み上げていきます。
他にも、前期「太陽の動き」「星」「月」は、後期で「星の動き」「月の動き」へ。
前期の「ばね」「てこのしくみ」「てこのつりあい」も、後期では「てこと力」「てことばね」へと続きます。
5年生後期から学習を始めた場合は、本当に全てが初めてで、相当な量を詰め込んでいかなければなりませんが、5年生前期から始めた場合は、社会・理科は、じゅうぶん間に合うと思います。
今回は、ここまでです。