中学受験を目指すご家庭の中には、興味ある分野を意欲的に勉強しているお子さんもいることと思います。
コロナ禍で、憧れの学校の文化祭や説明会への参加も儘ならないなか、受験勉強のモチベーションもあがりにくいですね。
そこで、数年後の目標として、国際科学オリンピックを意識してみるのは良いのではないかと考え、調べてみました。
【国際科学オリンピック】
高校生以下を対象とした国際コンテストで、以下の大会が毎年開催されています。大会が行われる場所は、参加各国のもちまわりです。
(※2020年度はオンライン開催となったものが多いようです。)
数学、物理、化学、情報、生物学、哲学、天文学、地理、言語学、地学
(国際天文学オリンピックは、日本は非参加)
日本の国内予選を経て、日本代表となった数名が国際大会に出場することができます。例えば、「国際数学オリンピック」の場合は、日本数学オリンピックの上位入賞者から6名の選手が選ばれます。
___大会の言語
この中で、「国際哲学オリンピック」は、英語・ドイツ語・フランス語のうち、自分の母語以外の言語で哲学エッセーを書きます。(出場者の9割は英語を選択とのこと)
「国際地理オリンピック」は、試験は全て英語で出題され、英語で解答する必要があります。
「国際地学オリンピック」は、テストは英語で出題され、指導者らによる翻訳が認められる場合もあります。
これ等の大会を目指す場合は、専門分野とともに英語の勉強も必須となりますね。
_____派生した大会
「国際数学オリンピック」から派生した大会がいくつかあります。
「ヨーロッパ女子数学オリンピック」もその一つです。日本の数学オリンピック財団は、「日本ジュニア数学オリンピック」の女子応募者の希望者の中から「ヨーロッパ女子数学オリンピック」に派遣する選手を選出しています。
_____日本の高校生の活躍
日本から参加した高校生たちが、毎年入賞する大会は、数学・物理、化学、情報、生物学、地学のようです。
これ等の分野に興味があり、深い知識を持っているお子さんは、一つの目標としてみてはいかがでしょうか。
各国から、同じ分野に興味のある高校生が集う大会なので、参加した高校生たちの交流も盛んで、楽しい数日間となるそうです。
日本の代表選手となる高校生は、名立たる進学校の生徒がほとんどです。
中学受験の勉強の中で、関心ある分野に出会ったお子さんにとっては、中学入学後の大きな夢となるのではないでしょうか。
今回は、ここまでです。