「うっせー うっせー うっせーわ」
と、ピヨ太がくり返しています。
おばばは怒ります。
「こら!何て口の悪い! (; ・`д・´)」
でもどうやら、これは今、流行っている歌なんですね!
皆さんのご家庭でも、お子さんが歌っていませんか。
「これだよ」
とピヨ太に見せられて、見てみると。
ちょっと面白いと思ってしまいました。
(画像はお借りしています)
とても迫力のある歌声ですが、歌っているAdoさんは、まだ18歳の高校生とのこと。すごい才能が出てきましたね。
ところで、ネット等で見てみると、この歌の冒頭の歌詞が、チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」へのオマージュであると話題になっているようです。
調べてみると。
ギザギザハートの子守歌
ちっちゃな頃から悪ガキで
15で不良と呼ばれたよ
うっせぇわ
ちっちゃな頃から優等生
気づいたら大人になっていた
似てる!? でも、内容は逆です。
メロディー的にも、似てますね。
先を見てみます。
ギザギザハートの子守歌
ナイフみたいにとがっては
触るものみな傷つけた
うっせぇわ
ナイフの様な思考回路
持ち合わせる訳もなく
逆の内容ですが、使っている言葉はよく似ていて、「うっせぇわ」が「ギザギザハートの子守歌」を意識しているのは確かなようです。
「ギザギザハートの子守歌」のサビの部分は以下です。
あー分かってくれとは言わないが
そんなに俺が悪いのか
ララバイ ララバイ おやすみよ
ギザギザハートの子守歌
この部分が、正に子守歌のように曲中で何度も繰り返され、傷ついてギザギザになった心を自分で慰めるかのように、歌われます。
一方、「うっせぇわ」の方を見てみると。
経済の動向も通勤時チェック
純情な精神で入社しワーク
という言葉から、主人公は既に社会人でオフィスワーカーであることが分かります。
「うっせぇわ」が「ギザギザハート」のオマージュであるのなら、歌われているのはやはり「傷ついた若者の心」ということになります。
でも、歌の中でくり返されているのは「ララバイ」ではなく、「うっせぇわ」。
傷ついた若者の心は、「ナイフの様な思考回路を持たない」としながら、歌詞は途中から攻撃性を増してきます。
つっても私模範人間
殴ったりするのはノーセンキュー
だったら言葉の銃口を
その頭に突きつけて撃てば
マジヤバない? 止まれやしない
不平不満垂れてなれの果て
サディスティックに変貌する精神
「ギザギザハートの子守歌」が世に出たのは、1983年。荒れた学校や校内暴力が話題になっていた時代でした。
「うっせぇわ」世代の優等生は、校内暴力の様な荒れた学校とは無縁だったかもしれません。でも、抑えきれない気持ちが、言葉の銃口となりそうになることがあるのではと思います。
ギザギザハートに共感する方も多いと思います。
一方で、「不良」で「ナイフのように尖る」ギザギザのような方は実際には多くは無くて、「うっせぇわ」にある、普通の「いい子」の生徒・学生だけど、時に抑えきれない気持ちを発散させたくなる、との内容に共感する方も多いのではないでしょうか。
「うっせー うっせー うっせーわ」
と、今日も楽しそうに歌っているピヨ太です。
今回は、ここまでです。