ピヨ太は計算が速いです。
おばばがとても敵わない速度で計算をします。
じゃあ、問題ないかというと、やはりミスをしてしまうのです。
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おばばとピヨ太は、親子でもタイプが違います。
算数の難しい問題が苦手だったおばばは、計算問題は大好きでした。コツコツと丁寧にやれば必ず正解にたどり着き、点数がもらえるからです。
だから、計算問題を見るだけでイヤになってしまうピヨ太の気持ちは、いまいち分からない。
日能研では、「計算と漢字」という副教材があります。
この中の「漢字」は、その回の課題の中から育成テストで出題されるので、やらないわけにはいきません。
しかし、計算の方は・・。
大きな声では言えませんが、我が家はやっていません。
これは本当にやった方が良いのは分かっているのですが、させるのが難しいのです。
我が家は4年生くらいまで、学研の計算ドリルを毎日必ずやっていました。コツコツとやった結果、小学生の範囲が全て終わりました。
ピヨ太の計算力はその時についたようです。
あの時は、なぜ嫌がらずにやったのかと考えると、一つ一つ新しいことが出てきて、新しいことを身につける感覚が嬉しかったのではないかと思います。
それらを一応マスターした今では、小数や分数のややこしい計算を見ると、「もうできることだし、面倒くさい。」という気持ちが出てしまうようです。
それでミスをしないならば良いのですが、テストでは度々、計算問題で間違いをします。
最初の頃は、大問1の(1)の正答率が一番高い問題を、よく間違えていました。
最後の問題までたどり着きたい気持ちが強く、一番最初の問題を急いで解くのが原因だったようです。
ピヨ太の気持ちも分かるし、最後までたどり着くことも大事なので、その時はミスについては何も言いませんでした。
そのうちに本人が意識をして、落とさないようになってきました。
5年生後半頃からは、育テ応用問題の一番最初の計算問題を落とすようになりました。
これは、小数や分数が入り混じった複雑な計算問題です。
この原因は、やはり演習不足だと思っています。
受験まであと1年。
この計算問題演習とどう戦っていくのかが、我が家の課題です。
計算問題を嫌がるピヨ太を説得すると、不機嫌になってきます。
そうすると、おばばも、ピヨ太のご機嫌を取ってまで勉強してもらう必要はない、ひいては塾へ行く必要もないし、受験もしなくても良いみたいな気分になってきて、戦いのゴングが鳴ってしまいます。
これは本当に時間の無駄なので、あと1年となった今は、避けなければなりません。
さっと、計算問題を引き取って、応用問題を出すと、ピヨ太が取りかかる。あの応用問題の中にも、小数の計算や分数の計算も必然的にでてくるから、もうそれでいいか、とおばばは妥協します。
少しずつ少しずつ計算ミスが減っていくことを祈るような気持ちで見守るばかりの、無力なおばばです。
今回は、ここまでです。