ネットのニュースで、こんな記事を読みました。
アナウンサーの桝太一さんのインタビュー記事です。
「体は文系、心は理系」というタイトルで、国語が得意で生物が好きだった桝太一さんが、生物以外の理系科目、特に数学が苦手で、自分のやりたいことと得意不得意の科目が一致せず、辛かったと書かれていました。(朝日新聞デジタル3/10(水)23:25)
大好きな生物の勉強をする為に大学へ進学するには、理系学部の試験で、数学などの苦手科目が中心になるから大変だったということですね。
記事によると、東大農学部に進学した桝太一さんが、英文の論文を翻訳して内容を発表した時に、当時の指導教官の方から、「伝えることがとてもうまい。武器になるよ。」と褒められたことで、それまで悩んでいた文系と理系という二つのベクトルが初めて重なり、道が開けた感じがしたそうです。
桝さんは、この言葉をきっかけに、生物の面白さ、研究成果を伝える立場もあると気づいたとのことでした。
桝さんが、バラエティ番組でガラパゴス諸島へ行かれたシーンを見たことがありましたが、出会う生物ごとにハイテンションで感動して、止まらないうんちくと語りが、とても面白かったのを覚えています。
研究者の道から転身を図った桝さんですが、好きな男性アナウンサーランキングで殿堂入りを果たされたくらいなので、アナウンサーは天職とも言えますね。
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大学に進学する時、どの学部を目指すのか。
受験科目を考慮して、数学が得意なら理系、数学が苦手なら文系、という選択肢を選びがちです。
おばばも数学が苦手だったために文系を選びましたが、今思うと、理系学部の中にも面白そうな勉強はたくさんあったなあという思いもあります。
スタディサプリのHPの中に、文理選択に関しての記事がありました。
それによると、文理選択の際に、悩んだ人は15.5%、悩まなかった人は75.3%とのことです。
悩んだ人は思ったより少ない感じがするのですが、どうでしょうか。
文理選択は正解だったと思うかの質問には、正解だった67.6%、どちらとも言えない28.7%、失敗だった3.7%でした。
概ね満足している人が多いようですが、失敗だったと感じてしまうのは辛いですよね。
その記事の中では、文理両方の世界に通じているサイエンス作家の竹内薫さんが、後悔しない文理選択の方法を提案されていました。
まずは、次の質問でチェックできます。
1.コンピューターゲームが好き?
2.自分専用のパソコンを持っている?
3.動画編集をしたことがある?
4.パソコンで音楽を作ったり、編集をしたことがある?
5.Blender(ブレンダー)などを使ってコンピュータグラフィックスをやったことがある?
6.Python(パイソン)かScratch(スクラッチ)を使ったことがある?
7.三角関数は好き?
8.クォータニオン(四元数)って知ってる?
9.オイラーの等式を美しいと思う?
10.虚数は好き?
以上の質問の中で、7つ以上YESだったら迷わず理系へ進んだ方が良いそうです。
★文理選択のキーワードはコンピュータ
★経済学部は「理系」だと考えるべき
コンピュータができるとは、Word・Excel・PowerPointが使えるとか、スマホのアプリを使いこなしているレベルではなく、アプリを作れるレベルということでした。
ここまで読んで、おばばが文系だったのは大正解だったのかと思い至ったところです。
ピヨ太の受験の検討で調べた範囲では、筑駒や筑附、学芸大学附属など、国立大学の附属高校では、卒業まで文理クラスに分けず、選択科目で対応しています。私立の学校では、高3までには文系クラス、理系クラスに分ける場合が多いようです。
最近では、大学のカリキュラムも、文系・理系の枠にとらわれず、互いの学部を超えて、授業を選択できるような、文理融合型も増えてきていますね。
今回は、ここまでです。