やらないといけないと思いながら、先延ばししてきたことの一つに、「語彙の強化」があります。
ピヨ太の気持ちがまだ幼い時は、説明してもしっかりと理解できないだろうし、そろそろ知っておいてほしいという5年生後半では、算数の「比」だったり、社会の「歴史」だったり、やらなければいけないことが多く、後回しとなっていました。
そんなおばばを見透かしたかのようです。
「今回が最後のチャンスですよ」とばかりに、6年生春期講習テキストには、毎回語彙の大問があります。
宿題となっているので、先の回まで手をつけました。
その中で、「これをまだ知らなかったのかあ。」と思った言葉がいくつかありました。
ピヨ太が難しかったのは、以下の言葉でした。
・すげなく
・ものおじする
・ほうほうのてい
・けげんな顔
・おあつらえ向き
・たいぎそうに
・せわしない
・打ちひしがれる
・とってつけたような
・まがいもの
・身じろぎもせず
・おざなり
大人だと常識的に分かるような言葉ばかり。
「こんなのを知らないのかあ。」
とうっかり言いそうになるのを、何度かこらえました。
確かに、日常会話では使わないような言葉ばかりです。
物語文などにはよく使われるような気がするので、読書の好きなお子さんだと、知っている言葉も多いかもしれませんね。
これ等の言葉を使わなければならない状況では、どんな言葉を使うのか聞いてみると、
すげなく=あっさり
ものおじする=ビクつく
ほうほうのてい=ドロン
けげんな顔=きょとん
たいぎそうに=ダルっ
うちひしがれる=ぴえんだし
と答えるピヨ太の様子に、おばばは打ちひしがれ、ほうほうのていで逃げ出したくなりました。
一つ一つの意味を確認していきます。
「せわしない」とは、「いそがしい、やることが多い」という意味ですね。
そして、「せわしない」は漢字で「忙しない」と書くと知って。
「じゃあ、『せわしい』は?」
と聞くピヨ太。
せわしいは漢字で「忙しい」で、忙(いそが)しいという意味。
「『せわしい』と『せわしない』は肯定と否定なのに、同じ意味なの?」
調べてみると、「せわしない」は、【せわしい+ない】で成り立っていますが、この場合の【ない】は「強調」で、「せわしい」より「せわしない」の方が「いそがしい」ことを強調しているとのことです。
否定の意味で使う場合は、「せわしくない」となります。
宿題に追われてせわしい春期講習中に、「せわしい」と「せわしない」に詳しくなりました。
今回は、ここまでです。