おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

植物分野の効率的な記憶方法(覚え方)について【保存版・中学受験】

今回は、植物分野の効果的、効率的な記憶方法についてです。

 

「植物」は、記憶すべきことが多くて、大変だと思われませんか?

 

例えば、中学受験の理科で、次のような問題がよく出たりしますが、なかなか覚えられないし、いったん覚えてもすぐ忘れてしまいます。

 

① 胚珠が子房の中に入ってない植物を選べ
② 発芽の時に葉っぱ(子葉)が1枚の植物を選べ
③ 花弁が4枚の植物を選べ
④ 雄花と雌花に分かれている植物を選べ

などなど。

 

そこでおすすめなのが、植物を「分類」で覚える方法です。


植物も動物も、性質が近いものが仲間として分類されていて、「界・門・綱・目・科・属・種」に分けられています。

 

例えば、「界」には、「動物界」、「植物界」、「原生生物界」といった分類があるようですが、ネットで調べてたところ、この分類には種々の説もあるようです。

 

「昆虫は「節足動物」です。」とか塾のテキストでも出てきます。

これは、「門」の分類だそうです。(節足動物門)

 

なんだか、難しくなってきたようですが、ここでおばばが「植物」を覚えるために、おすすめの分類は、「科」だけに注目します。

 

例えば、サクラは何科ですか?といった問題が出ることがありますね。

→(答:バラ科)

 

そこで、塾のテキストでよく出てくる植物の種類を「科」毎にまとめて覚えてみてはいかがでしょうか。

 

そうすると、同じ科の植物は、そもそも似た性質を持っているから同じ科に分類されているので、「科」毎に、次の重要項目を覚えるのです。

 

〇裸子植物か被子植物か
〇単子葉植物か双子葉植物か多子葉植物か
〇主な特徴は何か(花の形、花びらの数など)
〇雄花と雌花に分かれるのか、分かれないのか

 

同じ科でも例外がある場合もあると思いますが、そのような例外については、別途「例外」として記憶するか、大変であれば、「例外」は覚えなくてもいいとも思います。

 

このようにすると、個々の植物の種類ごとに特徴を覚えなくても、「あれと同じ「科」だから、こんな性質かも。」といった類推ができるようになってきます。

goodweatherx.hatenablog.com

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まずは、重要な「科」について、よく出てくる植物の種類を覚えることが必要です。

 

例えば、「ウリ科」。


ウリ科は、雄花と雌花が分かれていて、これに関する問題はよく出ますよね。

 

そこで、ウリ科の代表的な植物を頭に入れてしまえば、それは、全部、

「雄花と雌花に分かれる!」
と回答すればいいことになります。


それでは、ウリ科の植物を、どのように覚えるのかです。

 

身近な野菜や植物から連想するのがおすすめです。

「ウリ科」なんだから、「ウリ(瓜)」だよね!

 

そして、「キュウリ」。(「ウリ」がつきますからね!)

そして、カボチャ、スイカは漢字で書くと、「南瓜」、「西瓜」だから、ウリ科。


ゴーヤもキュウリと形が似ているし、別名が「ニガウリ(苦瓜)」だから、ウリ科。


よく小学校で育てるヘチマも、キュウリのでかいヤツと考えて、ウリ科。

ひょうたんも、変わった形のウリなので、ウリ科。

 

こんな風にして、

「ウリ科」:キュウリ、カボチャ、スイカ、ゴーヤ、ヘチマ、ひょうたん

を覚えます。

 

そして、「雄花、雌花に分かれるのは、ウリ科」と覚えておけば、大丈夫です。

 

そして、「ウリ科の花は、花びらがつながっている合弁花」なのも覚えておきます。

 

次に覚えるとしたら、「イネ科」です。

 

「イネ科」は、日本人の生活に密接に関係しているし、単子葉植物の代表的なもので、花の形状も花びらがないなど特徴的なので、良く出題されます。

 

「イネ科」なんだから、まずは「イネ」です。
イネの特徴である、葉っぱとか花の形は、塾のテキストでよく覚える必要があります。

 

そして。

イネは、「風媒花」(風で花粉を飛ばして受粉する)であることを覚えます。

風媒花なら、昆虫を花に集める必要がないので、昆虫を呼び寄せるための花びらは必要ありません。

 

これで、イネの花は、「花弁(花びら)」、「がく」の無い不完全な花であることを覚えることができます。(花びらはないけど、「えい」という名前のだ円を割ったような形のものが花を守ってます。)

 

あと、葉っぱは、非常に細長くて、葉脈が平行に走っていますね。

「葉っぱが、細長くて、葉脈は平行」なのは、「単子葉植物」です。

→これは暗記が必要

 

単子葉植物は、発芽の時の葉っぱは、1枚で縦に細長い葉になります。

→「子葉」は「葉っぱの子ども」と書くことから分かるように、発芽直後に出てくる葉のことです。「単」は「一つ」の意味なので、「単子葉植物」は、発芽時の葉の数は1枚。これは暗記しなくても、名前から分かります。

(双子葉植物は発芽時の葉の数は2枚(例外があるけど中学受験では覚える必要なし)。多子葉植物は、発芽時の葉の数は3枚以上。)

 

このように、イネの特徴を覚えれば、同じような特徴を持ったイネ科の仲間も覚えやすくなりますよ。

 

イネから米がとれることを考えれば、穀物に同じイネ科が多いことも覚えやすいです。

イネ科の穀物としては、コムギ、オオムギ、トウモロコシ。

 

それから、葉っぱが細長くて、平行脈との点で似ていてイネ科の植物は、ススキ、タケ、ササ、サトウキビ。

イネ科としては、これ位覚えておけばいいと思います。

 

それから、重要なのは、キク科。

 

キク科の花は、皆さん、なんとなく似ていますよね。

キク、タンポポ、ハルジオン、ヒメジオン、ダリア、アザミ、ヒマワリ、コスモス、ゴボウ。

これ位は覚えておく必要がありそうです。

 

ゴボウ、レタスは、野菜として身近わけですが、「キク科だったの?」と意外な感があるので、覚えておくとよさそう。

 

キク科のタンボボの葉っぱを見れば、葉脈は平行ではないので、単子葉でなく、双子葉であることがわかります。

 

キク科の花弁は、たくさんあるように見えますが、5枚となっているそうです。

(ガクの数も5)

引っ掛かりやすいので要注意です。
(タンポポは小さい花が集まって、黄色の一つの花にように見えることにも注意)

 

それから、頻出なのが、アブラナ科。

こちら、アブラナ、なずな、キャベツ、だいこん、はくさい、ブロッコリーです。

 

アブラナ、なずなは、よく見かける草であり、アブラナは油を採るのにも使えます。

そして、キャベツ、だいこん、はくさい、ブロッコリーは、よく食べる野菜なので、アブラナ科は重要で、中学受験にも出やすいんですね。

 

まずは、特徴は、花です。

アブラナの花が咲いていたら、子どもに見せて、花びら、がくが4枚づつの十字の形の花であることを覚えてもらいたいですね。(花弁は、アブラナ科が4枚、イネや裸子植物が0枚、それ以外は5枚と覚えればよいと思います。)

 

あとは、モンシロチョウの幼虫はアブラナ科の葉っぱが大好き。

 

こんな感じで、「科」毎に、代表的な植物(野菜や身の回りにある植物が多いので実物を見て覚えたいです。)とその特徴を覚えれば、植物の問題も、それほど怖くなくなるのではないでしょうか。

 

今回は、ここまでです。