日能研の学校説明会「私学のナカミを知る会」の、渋谷教育学園渋谷中学校の回にZoom参加しました。
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開始時の参加者665人。
関心の高さが伺えます。
Zoomの投票機能を使ったアンケートで、参加者に「渋渋の魅力」が複数選択で聞かれました。
その結果、共学校、自由な校風、大学合格実績が上位3位に。
お話をして下さった先生は、去年度の「私学のナカミを知る会」の時と同じ方でした。限られた時間内で、渋渋の情報を伝えようと、てきぱきと話して下さいます。
【渋渋について】
親世代の方だと、新しい学校というイメージがあるかもしれませんが、渋渋ができてから25年経ちます。
創立以来の教育目標は、
・「自調自考」の力を伸ばす
・国際人としての資質を養う
・高い倫理観を育てる
色々な子を受け入れて、6年間かけて、目標を実現したい。
幕張と学校目標は全て一緒。
「自調自考」とは。
スマホ、漫画、お菓子、ゲームも持ち込み自由。使い方を自分で考える。
授業開始終了のチャイムは鳴らない。
中1、中2は授業時間になっても、なかなか切り替わらない子もいる。授業時間にこっそり漫画を読む子も。
教員が注意するし、取り上げることもある。
そのうちに、自分で休み時間の過ごし方と切替をできるようになる。
勉強については。
A(中1・中2)、B(中3・高1)、C(高2・高3)と、3つのブロックに分ける。
Aブロックでは、宿題1日1時間位は机に向かわないと間に合わないくらいの量をしっかりやる。
毎日、出る訳ではない。
数学30枚のプリントを1カ月締切で出す。自分で計画を立てる。
Aブロックは、心配な生徒20人くらいを強制補習。
1日1時間の勉強習慣ができたら、B、Cブロックでは宿題の量は減る。
講習を、自分で選択して取る。補習も、+αの講習もやっている。取らずに自分でやる子もいる。
進路について。
Aブロックは、基礎基本。
Bブロックは、自己理解。
自分はどういう人間か、どうなりたいのか。行事が多く、行事を通じて、自分の役割、自分の得意な分野を見つけて、将来のことを考えられるようになる。どういう分野で、自分は役に立つことができるか。どの大学のどの学部で、どのような勉強をするかを考える。
大学名だけで、進学を考える子は少ない。
Cブロックは自己実現。
東大の合格者は33名。そのうち2人は前期で東大をやめて、海外の大学へ進学。やりたいことをやる為に大学を受験する。入ってからも、しっかりと勉強をすることが多いと聞いている。
「国際人」とは。
英語に力を入れている学校というイメージは、半分当たって半分違う。
日本は島国なので、日本のコミュニティーで暮らす人が多かったが、これからの社会は日本のコミュニティーだけで生きていくというわけではない。
コミュニケーションをとり、日本人としてのアイデンティティーも伝えられる。
以前から、帰国生を受け入れている。彼らは英語が得意なだけでなく、色々な経験をしている。帰国生同士では英語で会話していることが多い。一般生も刺激され、モチベーションが上がる効果がある。本人のモチベーションの高さが、勉強には一番大きい。
「高い倫理観」とは。
人として当たり前のことを、当たり前にできるようになろう。
【授業について】
高校では、選択科目が増える。
1学年200名のうち、国公立は7割近く希望。
基本的にはどの大学のどの学部でも、対応できるようにしている。
2割が私立大学、残りは、海外大学を希望する。結果は、希望と少し変わる。
1学年200名。今年は20名程入学者が増えてしまった。帰国生が増えた。コロナ禍もあり、本命校しか受けず、辞退者が少なかった。
Aブロック
33~35名 6クラス
Bブロック
40名 5クラス
Cブロック
文系3クラス(男子少ない)
理系3クラス(女子少ない)
女子は医学部志望が多い。
帰国生は、英語授業は、取り出しクラス。
高1の夏から高2の夏まで、留学する子がいる。単位は換算するが、抜けた部分をフォローするのは大変。
土曜日は隔週で授業。
放課後はすぐには帰らず、学校で部活動をしたり、勉強したり、友達と話したりと、学校に残っている子が多い。
1時間弱の通学が多い。遠くても1時間半くらいの家庭が多い。
一番多いのは、東京の西側。横浜、川崎など神奈川方面は多い。埼玉方面からも。千葉、東京の東側は、渋幕がある為か、やや少なめ。
静岡や栃木、茨木から通っている子もいる。
小田急線の登戸から一駅の宿川原にグランドを買い取り、クラブハウスもあり管理人さんもいる。
野球部、サッカー部はここを使う。テニス部も使う。中学生は土日、高校生は平日も。
陸上部も、施設を借りている。
コーチもいて、平日3日間くらい。弱くもないが、強豪ではない。
文化部との兼部も多い。文化部は、週1,2日。
東大去年35人(過去最高)。今年33年。私立では、早慶上智の進学を考える子が多い。
今年の結果を見て、今後はあまり勉強面で手をかけるより、むしろ邪魔しないようにと言う話も出た。
国公立70人現役。
6割120~130までいれば、早慶上智。現役で10人弱、国公立の医学部。
海外大学へ行く子は、帰国入試の子。例年、10人弱。1、2人は中学から英語の勉強を始めて、海外大学へ行く。
海外大学へ行く場合は、ほとんどが奨学金を使う。学費+寮費。日本の大学と同じくらいの費用で済む場合が多い。
帰国入試について。
海外2年以上、戻ってきて、2年以内は無条件で認めます。
やや条件に欠ける場合も、認める場合もあるので、HPから入試に関するお問い合わせでメールを送れば、返事をします。
入学試験について。
1日
第一希望の子が多い。入学者が多い。
2日
女子は第一希望で連続が多い。
男子は、1日に開成を受ける子が多い。開成、渋渋、筑駒と受けるケースが多い。
コロナ禍で、2日も都内を目指す子が増えた。
2日は受けるレベルが上がる。合格可能性が下がる。
第一希望なら、女子は両方、男子は1日を受けて。
5日
メンタル面も含め、厳しい受験になる。
連続受験は、受験料が安くなる。入試の優遇はない。
渋谷は交通の便が良い。地下道を通って、地上は、2、3分。通行トラブルも減った。
渋谷は危なくない。学校が多く、文教地区。
センター街とは、線路を挟んで反対側。
以上、箇条書きとなりました。
去年の説明会の様子は、こちらです。
今回は、ここまでです。