今回は、6年後期から始まった、合格力実践テストについてです。
「難関」の受験者数は、全体の2割強。
育成テストの「応用」よりも少ない人数です。
ピヨ太の校舎では、応用クラスのお子さんは一律、育成テストでは「応用」、実践テストでは「難関」を受験しているようですが、クラス数の多い校舎などでは、運用の仕方が違うのかも知れません。
難易度が高く、平均点も低いテストです。
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第3回の社会について、書いてみたいと思います。
大問2は、内閣総理大臣の一覧表から始まり、近現代史の小問が10問あります。
この問2から問9までが、「すべて選べ」問題となっています。
入試問題でよく出される「すべて選べ」問題。
「2つ選べ」よりも、はるかに難易度が上がり、正確な知識が求められます。
早稲田アカデミーとSAPIXの学校別オープン模試では、この「選べ」問題で違いがみられました。
早稲アカでは、選択肢問題のうち半分程度「正しいものを全て選択」の形式。SAPIXでは、ほとんどの選択肢問題において「正しいものを2つ選択」の形式でした。
どちらも、志願者の中で、現時点での順位を知る重要なテストです。
SAPIXは、9月時点での正確な学力を測ることに重きをおき、早稲田アカデミーは、より本番に近い形での対応能力をみることを重要視したのだと思います。
日能研の「合格力実践テスト」では、「すべて選べ」問題が出題されました。
問2、問3は「ふさわしいものをすべて選べ」となっています。
そして、問4~問7が「ふさわしくないものをすべて選べ」と逆になり、問8は「あてはまるできごとをすべて選べ」、問9で「ふさわしいものをすべて選べ」となります。
ふさわしいもの → ふさわしくないもの → ふさわしいもの、と変わっていきます。
入試本番では、こんな意地悪ことはほぼないとは思いますが、今までのテストの中でも、「ふさわしいもの」「ふさわしくないもの」を読み間違って点数を落とした経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
「問題文をよく読んで」と、テスト前に注意しても。
「ああ、うんうん。(うるさいなあ)」と言いながら、シレッとまた読み間違いをしてしまう。
そんななか。
合格力実践テストで、これをやる。
テスト中に、ひやりとさせる。
「ふさわしい」「ふさわしくない」をうっかりする危うさを印象づける。
問5、6以外は、正答率は悪くなかったので、テスト中にしっかり気がついたお子さんが多かったのだと思います。
「よく気がついたね。」
と、ピヨ太に聞いてみると。
問2、3が「ふさわしいものを選べ」だったから。
問4で「ふさわしくないもの」に変わった時、気がつかずに「ふさわしいもの」を選んでしまった。
その後、問5で「ふさわしいもの」が一つもなくて、おかしいなと思った。
ない場合は、「ふさわしいものを全て選べ。ない場合は「なし」と記入せよ。」と続くはずなのに、その指示も書いてない。
それで、問題文を読み直したら「ふさわしくないものをすべて選べ」に変わっていることに気がついた。
ア・イ・ウ・エと記入して、不安になって問4も読み返したら、それも「ふさわしくないものを選べ」になっていたから、あわてて書きなおした。
以降の問題は、何を聞かれているか、気をつけて読んだ。
とのことでした。
このテストは、本番で1点でも取れるように、合格力を鍛えるテストだと実感しました。
テストで間違っても、かまわない。これを機にぜひ覚えてほしい、気をつけてほしい、というメッセージが伝わってきます。
今回は、ここまでです。