今回は、2022年の中学受験は激戦で、受験生は最多水準だったとの新聞記事についてです。
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2022年3月5日の朝日新聞記事では。
森上教育研究所によると、首都圏の大半の受験生が入試に挑む2/1午前の受験者は、昨年より、約1700人増えて、4万1900人だった。
これは、公立小学6年生の約15%。
そして、リーマンショック前にピークを迎えた2007年(4万3720人)、2008年(4万2440人)に次ぐ多さ。
小6人口が減少してきていることも踏まえると、最多水準の激戦だった。
森上氏は、
「中堅校以下で受験者がかなり増えている。」
サピックスの広野教育事業本部長は、
「大学受験を見据えて、中高一貫校を選択しているのだろう。」
入試の内容では、大学入試改革の影響も受けて、引き続き、社会課題を問う問題が多く出題されている。
麻布や武蔵では、「格差」。
筑駒では、国内外の孤独・孤立問題への対策の文章。
麻布では、植民地支配や経済成長と外国人労働者、難民保護。
開成では「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」。
このような傾向の中で、サピックス社会科責任者の加藤氏は、例えば、連日流れるロシアのウクライナ侵攻について、「ロシアの立場ならどう考える、欧米ならどう考える、NATOやエネルギー問題との関係は?日本のk立場は?」といったように、家庭で議論を行って欲しい、とのこと。
このように中学受験の激戦化の中で、小学生の通塾開始時期が早くなって、小1から塾に行く子も増えてきています。
そして、中学入学後、すぐに鉄緑会などの塾を始めるのもスタンダートになりつつあるようです。
中学受験直後から、直ぐにまた塾に入るなんて、自分たちの中学時代からすると、信じられません。
そんなことを考えると、2028年の大学受験も、これまた激戦になっていくのではと思い、大変な世の中になったなあ、と思うおばばです。
今回は、ここまでです。