今回は、大学受験生が利用した英語外部検定テストは何だったのか? についてです。
旺文社教育情報センターのHPで、旺文社が実施した調査結果が公表されています。
2022年の大学入試(一般選抜)で、英語の外部検定テストを利用した大学に対して、”受験生が何のテストを受けたのか”について、調査を行ったとのこと。
結論からいえば、受験生の約9割(88.4%)が、「英検」を利用したそうです。
実は、2025年には大学入試の制度が大幅変更されて【新課程入試】となる予定になっていて、そうなると益々、大学入試において、英語の外部検定テストを利用する大学が増えるそうです。(河合塾HPの情報)
なぜなんでしょうか?
新課程入試の英語では、「コミュニケーション重視」と「書く、話すの重点化」が打ち出されています。
コミュニケーションでは、アウトプットが重要になることもあり、英語で
「書く(ライティング)」、
「話す(スピーキング)」
がより重要視されるのが新課程入試です。
そうすると、ライティング、スピーキングのテストを行う場合、英作文やスピーキングのテストの実施や採点を公平、適切に行うのが大変であり、大学にとって負担となるので、外部テストを活用する大学が増えていく見込みとのことです。
このような中、受験生の9割が英検を利用しているのはなぜなんでしょうか。
①検定料の安さ
②実施回数と試験会場の多さ
③利用できる大学の多さ
④知名度の高さ
の4点が理由になります。
①の検定料の安さについては、高卒程度の英語力とされる英検2級でいえば、
1回8400円。
英検2級の内容は、1次試験は筆記(リーディング、ライティング含む)とリスニング、2次試験はスピーキングです。
英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)の試験としては、8400円はお安いようです。
対して、
TOEIC:7810円(リーディング・リスニング)、
10450円(スピーキング・ライティング)
TOEFL:約34000円(245ドル)(4技能。円安の影響もあり高いです。)
TEAP :15000円
(上智大学はTEAP必須であり、これがTEAP受験者数を押し上げている。
こうみると、英検は大分安いんですね!
英検は、節約おばばの味方であることが分かりました!
いずれにしても、大学入試で英語は重要です。
書く、話すの力をつけることもしっかり念頭に置きながら、頑張っていきたいと思います。
今回は、ここまでです。