おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

「皆の前でほめないで下さい」の若者論の本

ちょっと読んでみたいと思っている本があります。

 

最近、あちこちで話題になっているようです。

 

『先生、どうか皆の前でほめないで下さい いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)

先生、どうか皆の前でほめないで下さい いい子症候群の若者たち [ 金間 大介 ]

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金沢大学の金間大介教授の本です。

 

 

「最近の若者はこうである」という若者論、若者論の本は、今までもたくさんありました。

 

なぜ、この本が気になったかと言うと。

 

今までは、色々な「最近の若者」論を見聞きしても、「まあ、そんな感じになるのも理解できるなあ」と思うことが多かったのですが、この本で書かれている「最近の若者」論を、レビューなどで見ると、「本当にそうなのだろうか。どうしてそうなったのだろうか。」と理解できず、もやもやっと残るのです。

 

 

まだ読んでいないので、記事などからの情報になりますが、この本で書かれている「最近の若者」がどうであるのかを、まとめてみると。

 

発言を促しても無反応… 大学教員を困惑させる「いい子症候群」の大学生の実態(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース

 

〇周りと仲良くでき、協調性がある

〇学校や職場などでは横並びが基本

〇5人で順番を決めるときは3番目か4番目を狙う

〇人の意見はよく聞くけど、自分の意見は言わない

〇授業や会議では後方で気配を消し、集団と化す

〇オンラインでも気配を消し、集団と化す

〇自分を含むグループ全体に対する問いかけには反応しない

 

ここまで読んでもどういうことなのか、ピンときませんよね。

 

 

この本に大いに共感したという複数の大学教員から、具体的な例が挙がっていました。

 

〇3年くらい前から、リーダーシップを取る学生がいても、その子に対して周囲が無反応を貫くので、そうした子が“悪目立ち”してしまうようになった。

 

〇(学部横断の)Zoomでのオンライン交流会で、10人くらいずつ「ブレイクアウトルーム」に分けた。ビデオをオンにするように指示をしても全員が無視。一人真面目な学生が、『自己紹介をしましょう』と口火を切っても、無反応。教員が名前を呼んで発言を促したのですが、それすら無視。

 

〇かつては、教員に直接相談する学生が一般的だった。ここ数年、教員に直接相談をせずに大学事務に相談したり、匿名で事務を通してクレームする。

 

また、対面での授業中も無反応を貫くので、意欲のある人が教壇に立つと「空回り感」を覚える、とのこと。

 

 

にわかには信じがたいような傾向だと思いました。

 

我が家の子どもは、今年中学にあがったばかりですが、現在の周りの友達もそうですが、小学校の時の公開授業の様子を見ても、高学年になっても活気がありました。

塾でも、コロナ休校期はZoom授業も多かったですが、活発に発言する様子が見られたものです。

 

こうした子ども達が、10年後には、個別に名前を呼ばれた時にすら無反応を貫く若者になっていくというふうに、思えなかったのです。

 

 

超強力な指示待ちで、とにかく目立たないように隠れる、先頭には立たないようにする、これ等の若者を本の中では『いい子症候群』と名づけているとのこと。

 

「人前で褒めないで」学校裏サイト、見えないLINEグループ…“いい子症候群”の若者が増えた理由(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

 

こちらの記事では、ニュース番組『ABEMA Prime』で、いい子症候群を自負する若者に集まってもらい、座談会を実施した様子が書かれていました。

 

著書の金間氏によると、この世代は「小学生くらいから自分の友達や知り合いが噂されているのを聞く。それを自分に置き換えて恐怖心を抱いている。これが小学校4~6年生あたりで起こっている。」

 

ひろゆき氏は、「「学校裏サイト」の流行りから、親や先生が見ていないところで、生徒同士で悪口を言い合う文化が根付いている。この世代が10年経って、大人になった。」

 

これを読んで思ったのは、今の小学生から中学生の世代は、一つ上の世代の「学校裏サイト」等のトラブルを受け、小学生のうちから、学校ではよく「インターネットやSNSでのトラブル」についての講習が行われていました。

 

子どもの小学校では、専門家の方が来て話して下さることもあったし、普段の授業の中でも扱ったこともあったようです。

 

そうしたこともあってか、スマホデビューした子が多い中学入学の時期を経ても、それほど大変なトラブルは、周りでも聞いたことがありません。

 

こうしたことが支えとなって、自分を無にして無反応を貫くような傾向を持たずにすむとしたらいいなと思いました。

 

この座談会に「いい子症候群」の一人として参加した若者は、番組の最後で「Z世代も真面目にこなす力はある。それを活かしながら社会で貢献できることをしていきたいと改めて思った」と感想を話したとのこと。

 

とても真面目に努力するという、この若者世代の良さが、縮こまらずに出てくるようになってほしいです。

 

 

 

 

今回は、ここまでです。

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