9回表
7点差を追いかける、下関国際の攻撃
地鳴りのような拍手が、響きました。
球場全体を揺るがすような手拍子の拍手。
ダンッ ダンッ ダンダンダン
こんな応援を初めて見ました。
コロナ禍で、声援は禁止なのかもしれません。
球場の数万人が、自分の手で出せるだけの大きな音を立てて贈る拍手。
甲子園決勝の9回表、8-1の7点差をつけられて立ち向かう、下関国際のバッター一人一人を、その1打席1打席を、聞いたことのない、地鳴りのような手拍子が後押ししていました。
抑え投手として踏ん張り続けた仲井選手が、バッターボックスに立った時。
どんな時でもあきらめない人の目というのは、こういうものだったと、今更ながら知ります。
仲井選手が塁に出て、続いてバッターボックスに立った賀谷選手の表情は、打つと確信できるような、集中力を示していました。
ただ、今目の前の1球に集中する、素晴らしい精神力でした。
仙台育英高校
優勝おめでとうございます
下関国際高校
準優勝おめでとうございます
今回は、ここまでです。