今回は、「中学受験とはどのようなものだったのか。」についてのアンケート結果についてです。
Z会グループの進学塾・栄光ゼミナールが2022年4月に発表した中学受験についてのアンケートの中に、この「中学受験とはどのようなものだったのか。」との質問項目もあったとのことです。
結果としては、以下の通りだったそう。
(受験生)
1位(65.7%):学力向上に役立った
2位(44.0%):精神的成長に役立った
3位(65.7%):勉強の面白さを学べた
(保護者)
1位(80.9%):精神的成長に役立った
2位(72.1%):学力向上に役立った
3位(42.4%):勉強の面白さを学べた
上位3項目は、受験生、保護者とも、「学力向上」、「精神的成長」、「勉強の面白さの学び」です。
一方、「精神的成長」については、約8割の親が選んでいる中、子どもで選んだのは4割強。
この差は、どのような理由によるのでしょうか。
精神的成長については、受験生本人にとって、塾に行って勉強したことによる学力向上は目に見えて分かりやすく、「自分が精神的に成長したのかどうかは実感しにくい」といった面がありそう。
そして、保護者としては、「こんなに大変な受験勉強を頑張ったのだから、精神的に成長したに違いない。」といった思いもありそうです。
大変な受験勉強を頑張ったのだから、子どもは間違いなく精神的に成長しているのでしょう。
また、親としても、どのように子どもと向き合うか、子どものためを思ったらどのような接し方が良いのか、子どもが勉強に取り組むにはどのように促したらいいのか、試行錯誤しながら、経験値を積み上げながら、親も精神的な成長ができたのではないかと思います。
このように考えてみると、中学受験のメリットの一つとして、『保護者の精神的成長』もあるような気がしてきました。
今回は、ここまでです。