今回は、女子御三家の一つ桜蔭の校舎の隣にタワマン建設が計画されており、桜蔭側は、日照とプライバシーの懸念を訴えて、計画見直しを求めているとの記事についてです。
朝日新聞(10/6夕刊)に載っていた記事のあらすじをたどるとともに、感じたことを書いていきたいと思います。
今年で創立98年を迎え、進学実績は全国トップクラス(今年の東大合格者:77人)の女子名門校である桜蔭。
タワマン予定地は、桜蔭の敷地の西隣で、生徒の通学路にも面している。
現在、1979年築の8階建てのマンションを、20階建て、69メートルのタワマンにする計画で、2025年着工、2028年7月の完成を目指している。
桜蔭の斎藤校長は、「教室に日が当たらなくなり、生徒のプライバシーが守られなくなる。」
桜蔭の西館の教室は全て西向きで、タワマンにより日照の悪化が予想される。
また、以前にも、マンション外廊下からカメラを向けられる被害があったそう。
校舎に面するバルコニーは、校舎の高さに相当する4F~11Fには設置しないこととなった。
桜蔭は、懸念を表明する請願書を都議会に提出。地元住民の住環境を守る会も立ち上がった。
5年前には桜蔭とともに女子御三家の雙葉の隣でも、マンション建設計画が立ち上がった。この時は地主の好意もあり、予定地は結局雙葉が買い取り、現在は校庭になっているとのこと。
難しい問題ですね。
記事によれば、法律上は、桜蔭隣地のタワマン建設を妨げる規制はないようです。
現在のマンションの所有者の方は、古いマンションを建て替えて新しくしたいし、タワマン化で増えた部屋を売却に回して、建て替え費用を抑えたいのでしょう。
気持ちは分かります。
それでも、女子校の生徒やその親の方々にとっては、日照が悪化したり、プライバシーが悪化したりすることは受け入れがたい、との気持ちもよく分かります。
法律に反しなければ、それで良いとの考えよりは、地元として、マンションも桜蔭も共存していく訳なので、雙葉に配慮した地主の方のような、お互い譲り合った解決方法を見出してくような努力が行われるといいなと考えます。
今回は、ここまでです。