防衛費の増額問題と増税問題で世論が割れているようです。
日本のGDPは、2022年度で約560兆円
防衛費は、2022年度当初予算で約5兆円。補正予算を入れると約6兆円
つまり、現在のところ、年間の防衛費はGDPの約1%となっているようです。
現状の6兆円が続くとすると、来年度から5年間で約30兆円になるはず。
岸田首相は、これを5年間で43兆円とする方針を打ち出したとのこと。
このためには、大まかには、毎年1兆円位の増額が必要だそう。
(7+8+9+10+11=45兆円→毎年1兆円だと43兆円よりは多くなる)
すると、2027年度には11兆円の防衛費になるということなのね。
これは、GDPの約2%に相当することになります。
自民党の公約に””防衛費をGDP2%とする”と書いてあったそうです。
また、米国は同盟国に対して防衛費2%を求めてきてもいるそう。
つまり、今回の防衛費の増額は、これまでのGDP1%を、5年間かけて2%に増やす決断をした、ということのようです。
そして、この決断は、
・ロシアのウクライナ侵攻
・中国の軍備力増強や台湾などへの進出への懸念
を背景に行われたことになります。
この増額への世論調査の結果は。
賛成35.5%、反対33.6%で拮抗 (2022/12/15:時事通信)
なるほど。
ロシアのウクライナ侵攻や中国の軍備増強などを考えれば、防衛費を増額することはいいような気がします。
それでは、その額がGDP2%が適正なのかどうか。
本当はそんなに必要ないのか、または、それ位必要なのかもしれないし、2%では不足なのかもしれない。
どれが本当なのか、今一歩分かりません。
自民党の公約に書いてある、とか、米国が同盟国に求めている、だけではなく、より丁寧な説明があると良いな、と感じました。
国民への十分な説明がなくて、
「国会議員の間で2%に決めちゃいました!」
との印象もあるので。
もう少し分かりやす、具体的な説明があれば、2%にも納得できるのかもしれないし。
ついては、2%が必要な理由を、どしどし説明してほしいです。
そして、日本として、それだけ防衛費が必要であるならば。
自分たちを守るのは自分たちの責任であり、これを増税でなく、借金(将来世代への借金=国債)で賄う、というのは、かなり無責任な気がしました。
借金(将来世代への借金=国債)で賄うべき、との主張は、
「増税により経済が悪くなる。」ことを理由しているものが多いように見えます。
けれども、「お金が必要だから借金をして、負担は将来の子どもたちに負わせる。」というのは、やっぱり理屈に合わないのでは。
防衛費は毎年必要なので、国債に頼る場合、毎年、将来世代の負担を積み上げつつけることになり、それを続ければ、いつかは国家財政が破綻することにもなりかねないのでは。
経済に影響があるとしても、それでも税金で負担できる範囲で防衛費を賄うべきではないでしょうか。
そして、税金を投入するからには、防衛費がそれだけ必要な理由や、実際に防衛費を使った効果についても、分かりやすく、丁寧かつ具体的な説明をしてほしいなと思いました。
今回は、ここまでです。