おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

東京大学の藤井総長は入学式で何を話したのか?

今年の東京大学入学式は、4/12に予定されています。そこでは、例年の通り、藤井総長からの式辞があると思います。

 

東大の入学式の式辞は、その内容に注目が集まることもあり、藤井総長は、目下の世界における社会経済の動きを踏まえて内容を吟味したものとなるでしょう。

 

そこで、今年の藤井総長の式辞のテーマを予想したいと思います。

 

その前に、藤井総長は、昨年の令和4年度の入学式では、何を話したのでしょうか。

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そのテーマは、次の2つでした。

 

・「起業」

 

・「ケア(他者への配慮、他者への応答、他者を支える)」

 

 

そして、式辞のポイントは次の通りでした。

 

・社会が直面する課題の解決に向けて、東大でも「起業」にスポットライトをあてています。

 

・世界でもスタートアップ企業のスピード感と実現力には大きな期待あり。日本でも、渋沢栄一をひもとけば、日本の資本主義の原点と起業という営みは通じるところがあります。

 

・日本では、「ゲノムの敗北」などの例を見ても、海外と比べてベンチャー、スタートアップが得意ではありません。是非、少しでも関心があれば、起業をめぐる対話の輪に一歩踏み出してほしいです。

 

・日本にベンチャーが少ない背景の一つに、「日本社会が挫折や再起に対して冷淡である」と言われることあります。しかし、他者に関心を向け、配慮し、それに応じて行動するといった「ケア」の概念(政治学者のトロント提唱)が、現在の社会では重要であり、利益優先の社会システムのみでは立ち行かなくなってきています。「ケア」の価値の重視する社会への再編が求められます。

 

・起業や実業は、単なる自己利益の追求ではありません。経済活動を通じて他者への「ケア」を実践し、大学で学ぶことと社会が必要としていることの双方向を理解し、活躍してくれることを期待します。

 

東京大学の総長式辞のテーマに「起業」が取り上げられたのは、藤井総長のバックグラウンドが東京大学生産技術研究所にあったこともあると思われます。

 

東大生産研は、大学の技術を社会や企業での活用することや、社会経済のニーズに対応した技術に取り組む所だからです。

 

とはいいましても、現在の大学は、実業との関係なしには語れません。

 

学生も、大学を卒業すれば、主には民間企業で活躍する場合と思います。そのための、能力や知識を学びたいと考える学生も多いでしょう。

 

そのような背景の下、藤井総長は、民間企業で働くオプションの中に「起業」が含まれることをメッセージとして伝えたかったのではないでしょう。

 

それでは、今年の入学式の式辞では、藤井総長は何を話されるのでしょうか。

 

これまでのバックグラウンドからすると、やっぱり、経済活動、企業、実業との関係に言及する可能性が高いと思います。

 

もし、世界情勢を話すなら、ウクライナ戦争に触れた上で、欧米、中露、力をつけてきた「グローバルサウス」(新興国・途上国)の関係に言及し、今後の世界動向を見渡す、といったことが「はやり」にも思えます。

けれども、藤井総長の、より実学・実業を重視してきた経歴からすると、なんとなく、この話題になりそうもありません。

 

そこで、月並みですが、インターネット革命に続く社会経済の革命といわれる、チャットGPTに代表されるAI(人工知能)をテーマとして、AIにできないことを実現できる人間になるためには、といった内容を予想します。

 

明日、東大に新たに入学した1年生に対して、実際に何をテーマに話をされるのか、楽しみです!

 

今回は、ここまでです。

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