米国大統領選に向けて、民主党のハリス氏は、副大統領候補に「ワルツ氏」を選びました。
このワルツ氏はどのような人物なのか、朝日新聞、産経新聞(2024/8/7)に載っていたので、ポイントを紹介します。
・ワルツ氏は、ミネソタ州の知事で、現在60歳
・8/6にハリス氏とともに初めての集会を開いたワルツ氏は、次のように語り始めた。「私は、(中西部)ネブラスカ州の人口400人の小さな町で育った。」
・そして、「家族が経営する農場で働き、隣人に寛大であることを学んだ。」
・その後、ワルツ氏は、17歳で陸軍州兵になり、退役までの24年間を過ごした。
・軍務の傍らで大学を卒業して、その後、高校の社会科教師として教鞭をとる。その高校では、アメリカンフットボールのコーチも務め、州チャンピオンに導く手腕を見せた。
・その後、下院議員を6期務めた後、ミネソタ州の知事になった。
そうなんですね!
民主党支持者は、伝統的にエリート層、富裕層が多いと言われます。
一方で、共和党支持者には、労働者階級が多いそうです。
民主党のハリス氏は、女性であり、インド・黒人系であることから多様性の面から、これらの層や、少数派からの支持を期待できる可能性がある一方で、白人労働者階級からの票も集めたいのでしょう。
けれども、ハリス氏本人は、黒人の多い名門のハワード大学を出て、ロースクールで学んで地方検事、司法長官を務めたという、典型的なエリートです。
そこで、小さな町での農業経験や、長期間兵役を務めた経歴を持つ白人であるワルツ氏を選ぶことで、白人層、労働者層からの支持を期待している訳です。
対する共和党の副大統領候補者である「バンス氏」も、白人労働者層が多い「ラストベルト(さびついた工業地帯)」の出身であり、こちらも共和党の支持層にアピールできる経歴になっています。
もちろん、米大統領選はトランプ氏とハリス氏の対決なのですが、それぞれの副大統領候補も大統領選の行方に多少なりとも影響があるものと思います。
11月の米国大統領選に向けた戦いが、益々、盛り上がってきましたね。
今回は、ここまでです。