今回は、歯周病菌とアルツハイマー型認知症の関係についてです。
週刊エコノミスト(8/27・9/3合併号)に記事が載っていたので、紹介します。
・歯周病菌(Pg菌)の成分がアルツハイマー型認知症の患者の脳内に検出され、歯周病のアルツハイマーへの関与が注目された。
・そこで、九州大学の研究グループがマウスの全身にヒトの歯周病菌(Pg菌)を3週間投与する実験を行った。
・その結果、マウスの肝臓でアルツハイマーの原因とされるアミロイドベータたんぱく(Aβ)が作られていることを突き止めた。
・マウスだけでなく、人間でも歯周病菌がアルツハイマーの原因物質(Aβ)を産生している可能性がある。
・アルツハイマーの原因は一つではないが、口の中から歯周病菌(Pg菌)を排除するためのケアは、歯だけではなく、脳のためにも欠かせない
そうなんですね!
まだ、人間で、歯周病菌がアルツハイマーの原因となることが確実に判明している訳ではなさそうです。
でも、動物実験では、歯周病菌がアルツハイマーの原因物質を作ることが分かったとなれば、アルツハイマーで認知症になりたくない場合(たいていの方は「なりたくない!」ですよね)、口内ケアをして、歯周病菌をできるだけ減らすに越したことはないようです。
歯周病菌、恐ろしいですね!
もう少し調べてみると、動物実験では、歯周病菌は、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞といった重篤な生活習慣病を悪化させることも分かっているそうです。
(国立長寿医療健康センターHPによる)
人間でも、歯周病菌がこれら病気を悪化させる可能性は高いそうで、更に、アルツハイマーの原因となる可能性もあるとなれば!
歯周病菌の抑制のため、「毎食後のちゃんとした歯磨き」を励行するのは欠かせないと思いました。
また、自分としては、毎食後の歯磨きはやっているのですが、歯の磨き方や時間など、改善できることがあれば改善していこう、とも思った次第です。
今回は、ここまでです。