今回は、日本の未来を明るくするには、どうすればいいのか? についてです。
この前、ショックだったことがありました。
子どもが、
「日本はこれから少子高齢化が進んでいくし、日本の将来は明るくないんでしょ?」
と言っていたのです。
確かに、少子高齢化の進展していくし、日本は経済、社会、技術が成熟してきているので、急激な経済成長を望める状況にはないかもしれません。
とはいっても、中学生が
”日本の未来は明るくない”
と思ってしまうような社会が、将来明るくなる気があまりしません。
それでは、中学生がこのように思ってしまうのは、なぜなのでしょうか。
大きな要因の一つとして、マスコミ報道とネット・SNSの論調が子どもや社会全体の考え方に影響を及ぼしているのではないでしょうか。
ネット・SNSは、自分の考え方を強く主張したい、とか、注目やアクセスを集めたい、といった理由から、他者を強く批判する意見が多くなりがちだと思います。
また、マスコミ報道も、同様に、自社の考え方を強く主張したい、とか、読者の注目や記事へのアクセスを増やしたいといった理由から、誰か(社会、経済、政治、芸能人、有名人)への批判に注力している例が多く見られると思います。
もちろん、批判的な考え方は、世の中を良くするためには必要ですし、表現の自由もありますので、あってしかるべきなのでしょう。
それでも、他者への強い批判が世の中に蔓延しすぎるとどのようになるのでしょうか。
ー皆が将来に希望を持てなくなります。特に、子どもや若者が将来を不安視することは心配です。
ー皆が将来を不安に感じれば、経済行動、社会行動が消極的になります。
ーすると、モノやサービスが売れなくなって、経済が活性化しにくくなります。すると、回りまわって個々人の給料にも悪影響が出てきそうです。
ーまた、消極的になって種々の経験を積むことが減ってくれば、新しいアイディアやチャレンジも生まれにくくなって、より良い社会経済になるための機会が少なくなりそうです。
ー更に、経験不足は、人の心の豊かさにもネガティブな影響がありそうです。
つまり、ネット・SNS、そして、マスコミ報道において、ネガティヴ批判が蔓延すると、社会経済に大きな悪影響があり、日本の未来を実際に暗くしてしまうおそれがあると思うのです。
最近、気になった報道が2つありました。
一つは、ユニクロの柳井社長の日本テレビによるインタビューで、こんな内容でした。
「少数の若い人で多くの老人の面倒をみないといけない。そして、30年間成長をしてこなかったので、日本は「中流階級」の国ではなくなった。労働生産性も低いし、もっと少数精鋭で労働生産性を上げないと、日本は滅びるのではないか。」
これについては、『日本は滅びるのではないか』との見出しで報道されました。
ところが、柳井社長は、
「日本は、清潔で安全で親切な人が多いので、海外から知的労働者を集められるのでは。そのようなことを個人や企業がやりはじめるべきで、それが仕組みになっていく」
とも発言しています。
(024/8/24:日テレニュース)
ところが、これを報道するマスコミは、『日本は滅びるのではないか』の部分を強調しすぎてはいないでしょうか。
こんな報道ばかりが世の中を席巻すると、長期的に本当に日本を衰退させることにならないか心配です。
もう一つの印象に残った報道は、前澤友作さんの発言で、こんな内容でした。
「日本人は、自信持とうぜ! 知り合いに世界中のお金持ちたち結構いるけど、日本来ると、みーんな最高って言って、人によっては涙流して喜んでくれる。」
(2024/8/29:スポニチ)
「世界中の金持ちは日本最高!」 って言ってるんですね!
そうですよね!
日本は、凶悪犯罪は少なく、国民皆保険で病気になっても安くてレベルの高い医療を受けることができるし、年金だってある程度は措置されます。町は綺麗ですし、交通機関や店などはかなり時間通り。食べ物は安くてなんでも美味しいです。技術力もまだまだ高いし。
実際、海外と比べても、日本の経済社会はとても恵まれているように思います。
そして、更に、このような日本の良い面に目を向けて発信された前澤友作さんは、ネガティヴ報道の恐ろしさが分かっていて、そして、積極的な発信が重要だと思われているのでは。
前澤友作さんって、SNS大金を配ったりしたこともあって、
"品の無い成功者なのかな"
と思ったこともありましたが、今回の報道を見て、見方を180度変えちゃいました!
日本の未来を明るくするために、前向きな発言を行う有名人って、思ったより多くない気がするので、本当にありがたいです。
また、少し前に「これから日本は成長していく!」と発信していた、ホリエモンさんも、自分としては貴重な方だと思っています。
一方で。
ネガティブ報道やネガティブ発信を毎日大量に行っているマスコミの方や、ネット・SNSのインフルエンサーをはじめとした発信をする方には、大きな疑問があります。
そのような方々は、
”自分がネガティブ発信を続けることで、日本を衰退させている”
可能性に気づいて頂けるとうれしいです。
そして、批判だけではなくて、日本の良い点も負けない位積極的に取り上げることで、将来の日本を明るくし、よい社会を作り上げる一員になっていくのはいかがでしょうか。
社会の雰囲気は一人一人が作るものかもしれません。
個々人が、自分の考えを伝えることに固執したりプレゼンスや注目集めに専心して人の批判を行うことに注力しすぎずに、日本の将来のために、人の良い所を見つけて前向きな発信していくようになると、日本は更に良くなると思っています、
今回は、ここまでです。