今回は、サッカーのPK(ペナルティキック)でボールに水をかける作戦についてです。
朝日新聞(2024/9/20)に記事が載っていたので、紹介します。
〇PKで蹴るボールに水をかけるJリーグ町田ゼルビアのFW藤尾選手の行為が議論を呼んでいる。
〇8月の磐田戦では給水ボトルでボールをぬらしたところで、主審にボール交換を命ぜられた。
〇別の試合では、相手選手に止められることもあったが、同様の行為を繰り返している。
〇ぬれたボールはPKをセーブしようとするキーパーにとって滑りやすく、蹴る側に有利になると考えるのが一般的な感覚
〇ボール交換を命じた主審も対戦相手も、フェアでないと判断したから水かけを止めた。
〇町田ゼルビアの黒田監督は、
「彼なりのルーティンの一つという理解だ」
〇わずか17条しかないサッカーの競技規則は極めてシンプルで、個別具体的な行為についての規定はない。ルールで禁じられていないから問題ない、という考え方には強い違和感を抱く。
〇社会生活でも法律に抵触する前に良識が問われる場面はある。水かけが選手としての価値を下げないか、心配している。
こんな内容でした。
これについては、スポニチのネットニュースによると、日本サッカー連盟の審判マネジャーである佐藤氏が、町田ー磐田戦での水かけボールの交換について、
「(審判の判断について)間違ってないと思う。判断を支持したい。」
との見解を示したそうです。
ボールへの水かけは、サッカーのルール上明示的に禁止されていないが、フェアな行為ではないとの判断で審判がボール交換を命じた、ということで間違えなさそうです。
文字で書かれたルールに書いていないとしても、普通に考えて、ボールへの水かけはフェアではないという考えに自分としても賛成ですし、ボール交換を命じた審判の判断も支持されるべきなのではないでしょうか。
町田ゼルビアの監督も、「彼なりのルーティンの一つ」といった残念な発言をされたようですが、通常アンフェアと思われるルーティンなんて、非常に不適当だし、ルーティンとの説明は”アンフェア”との指摘に対する説明になっていないのでは。
藤尾選手も町田の監督も、フェアプレイの精神にのっとって、早くボールへの水かけ行為をやらないようにすべきだ、と思いました。
今回は、ここまでです。