今回は、高市自民大勝後の投資のため、念頭においた方がいいファンダメンタルとは? についてです。

今回の衆院選では、全議席465のうち自民党当選者数が316となり、単独で3分の2を超えて結党以来最多を記録しました。
そして、維新も36議席を確保し、与党としては、なんと352議席。
このような記録的な勝利のため、高市首相の影響力は極めて大きくなっており、今後、経済財政の方針も高市さんの主張が通る場面が多くなりそうです。
このような状況において、今後、投資はどのように行っていくのがよいのでしょうか?
と思って、新聞、雑誌に目を通すと、エコノミスト、シンクタンクの専門家、有名投資家などが種々の主張を展開しています。
そして、それらの中には、互いに矛盾する主張があることも珍しくありません。
結局、どの株、どの資産がいつ上がるか、とか、どの指数(S&P500など)がどれ位上がるとか、円ドル為替がいつ、いくらになる、といった予想は、基本は、なかなか当たるものではないのでしょう。
つまり、株価や資産が、「いつ」(時期の特定)、「いくらになる」(価格の特定)についての予想が当たるものがあれば、それに大きく資産投入すれば簡単に大金持ちになれるのですが、そんな訳があるはずがありません。
それでは、今後の投資のためには、何を念頭におくべきなのでしょうか?
それは、経済財政のファンダメンタルズだと思います。
「ファンダメンタルズ(Fundamental)」とは、「基礎」とか「基礎的な」の意味の英単語ですが、経済学においては、
「国や企業の経済活動状況を示す基礎的な要因」
のことをいいます。
まずは、ファンダメンタルを抑えた上で、そこから導かれる大きな方向性を考えて投資を行う方が、より安定した気持ちでできるのではないでしょうか。
もちろん、20年、30年といった超長期投資を考えるのであれば、難しいことを考えなくても、S&P500やオルカンに余剰資金をひたすら投入することでも何ら差支えないように思います。
一方で、直近の5年位を考えると、経済がファンダメンタルでどのようになっていきそうなのか、それを踏まえるのもより良い方法かもしれません。
という訳で、今回は、経済誌を参考に現時点で考えた方がいいと思分けるファンダメンタルズについて書いてみます。
まず、今回取り上げるファンダメンタルズは、日銀の資産についてです。
これは、エコノミストの藤巻健史さんの見解です。
〇通貨の信用を守る中央銀行が株を保有するのは適切でない。また、日本国債の約半分を保有しているのも日銀。このような状況を10年以上続けた中央銀行は世界中に過去を含めて存在しない。
〇このように、日銀が大量の国債と株を購入することで市中に多くのマネーが供給されることで、円安、金利上昇が起こっている。
〇金利上昇が起こる中、2025年度上期決算では、保有国債の利息から利払い費を引くとマイナスの赤字。
〇そして、現在の日銀の国債は固定金利の長期債なので受取利息は増えないが、支払い金利は引き上げ当日から上昇するので、政策金利を引き上げると更にマイナスが大きくなっていく。
〇けれども、日銀が当期赤字になっていない。これは、日銀が保有する株(ETFやJ-REIT)の配当のおかげ
〇また、日銀が全体の半分といった膨大な国債を持っていて、国債の評価損があっても債務超過にならないのは、現在のところ株の評価益の方が大きいから。
〇このような状況のため、仮に株価が大幅に下落して、国債価格も下落すれば、日銀と円の信用は失墜して大変なことになる。
〇また、政府債務残高の対GDP比は200%超で主要国では最悪の水準
〇高市首相は、ここ数年の政府債務の対GDP比は低下しており、財政規律は失われていない、と主張するが、これは、分母の名目GDPが増えているから。
〇つまり、インフレがあるので政府債務残高のGDP比が圧縮されているだけ。国民がインフレで苦しむというツケを払うことで、財政規律がなんとか保たれている。
〇しかし、インフレをどんどん進めることで政府債務の圧縮を図っていくとすると、物価高は大変になっていき、ハイパーインフレのおそれもある。
〇このような状況では、円建ての資産は危険である。
〇なので、円建て資産のみを持っている人は、ドル資産に逃がすべき
こんな内容でした。
そうなんですね!
これを読むと論理的なように思え、円資産は将来棄損されてしまうおそれがあるようにも思えます。
それでは、どうすればいいのでしょう。
「ドル資産に逃がす」ということであれば、”円資産をドル資産に変える”ということになります。
例えば、SP500やオルカン(オルカンも米国株が約6割)を購入することは、円をドルに換えて米国株等を購入しているので、藤巻さんのアドバイスに従っていることになります。
そしたら、やっぱり、SP500やオルカンをどんどん買い続ければいいんですね!
ところが、ファンメンタルズとして考えるべきなのは、もちろん、日銀資産だけではありません。
例えば、今度は、ファンダメンタルズの一つとして「円安」に目を転じると、少し違う風景が見えてくるかもしれません。
ということで、続きは次回です。
今回は、ここまでです。
