今回は、「ビットコイン所有者は、新暗号資産を貰える!(BTCハードフォーク第2報)」についてです。

8月23日頃に見込まれるビットコインのハードフォークについて、情報が増えてきましたので、追加で分かりやすく解説します。
今回のBTCハードフォークでは、ビットコイン所有者に対して、ビットコイン保有量と同量の新しい暗号資産「eCash(ECX)」が付与されます。
つまり、ビットコイン所有者は、
” 新暗号資産を貰えちゃう ”
ということで、このこと自体はビットコイン保有者にとって良い話だと思います。
一方で。
GMOコインのお知らせにも、BTCハードフォークに当たっては、
「大幅な価格下落が発生する可能性」
とのことでした。
こちらは、心配な点になります。
そして、おばばの書いた「BTCハードフォーク第1報」においては、新しい暗号資産「eCash(ECX)」が作られたからといって、その前後で暗号資産の世界の価値が急に変化する訳ではないことから、理屈上は、
「ビットコインが下落する場合も、付与される新暗号資産「eCash(ECX)」の価値(この価値がどうなるかは予測不可能)の分だけであり、所有資産全体の額は変化ないので、心配しすぎない方がいいのでは。むしろ、ビットコインの価値の変化に関しては、世界経済の動向、クラリティ法案の動向、ビットコイン取引者の思惑などの影響の方が大きそうだ。」
といったことを書かせていただきました。
(→BTCハードフォーク第1報は以下の記事参照)
ところが、これは一つの考え方であって、必ずしも、この通りになるとも限りません。
今回のハードフォークは、ビットコインのサイドチェーン技術を提唱するレイヤーツー・ラボ(Layer Two Labs)とそのCEOのポール・シュトルク氏が計画するものだとのこと。
(仮想通貨ニュースメディアのBITTIMESより)
そして、新暗号資産「eCash(ECX)」はビットコインから分岐(ハードフォーク)して生まれる資産ではありますが、ビットコインの価値を奪って生まれる資産ではない、との考え方も成り立つ可能性があります。
そもそも、暗号資産は、株などとは異なり実体となる資産の裏付けがある訳ではないので、新暗号資産「eCash(ECX)」もビットコインの価値の一部を奪って生まれるのではなく、新規の暗号資産が新規の価値を持って生れ出る、とも考えられます。
この考え方をサポートする事実の一つが、今回のBTCハードフォークは、
「元のビットコインには手を加えられない予定」(GMOコインのお知らせより)
です。
「元のビットコインに手を加えられない」ということは、ビットコインの価値には変化が無く、そして、新暗号資産「eCash(ECX)」の価値の分だけ「得」をする、ということが成立し得ます。
そして、この考えに基づけば、新暗号資産「eCash(ECX)」の付与自体は、ビットコインの下落を意味するものでは無くなります。
(ハードフォーク自体を原因とした価格変動というより、それを契機とした投資家の思惑売買による価格の上下変動は大いにあり得ます。)
そして今回のBTCハードフォークは、むしろ、ビットコインの価値を大きく高める可能性も秘めています。
つまり、
〇ビットコインを持っていると、別途、新暗号資産「eCash(ECX)」のような資産を貰えることがある。
(注:今回、実際に「eCash(ECX)」を貰えるかどうかは、BTCの取引所の方針によります。例えば、おばばが使っているGMOコインでは、「『eCash(ECX)』の付与又は日本円の付与となる予定」だそうです。)
〇そして、新暗号資産「eCash(ECX)」は、ビットコインの持っている性質を改良、向上を目指すものであるので、今回のハードフォークは、ビットコインが継続的にその性質を改良、向上することが可能なシステムであることが実証的に示される。
といったことから、ビットコインの価値上昇につながる可能性を有しています。
なお、今回のBTCハードフォークは、3段階に分けて進めることになるそうです。
(第1段階)2026/8/23
(第2段階)2026/9/20
(第3段階)2026/10/31
そして、それぞれの時期の前後は、混乱を回避するため、ビットコイン取引の停止の可能性があるので、要注意ですね。
ということで、前回の記事の際にはおばばもかなり心配をしていましたが、段々と、価格下落の可能性もあるが、下落しないまま新暗号資産を貰えるといった可能性もあり、更には、長期的にはビットコインの価値にプラスなのではないか、思いつつあります。
それから、おばばとして十分理解できていないのが、
「新しいチェーンには、サトシ・ナカモト氏に関連するとされるBTC残高を署名無しで別のアドレスに割り当てる仕組みが盛り込まれる見通しで、この手法にはBitcoinコミュニティから批判の声が上がっている」
との部分です。
確かに、他人(例えば、サトシ・ナカモト氏)のBTC資産を変更することは、議論が大きそうです。
でも、今回のハードフォークでは、「既存のビットコインには変更を加えられない」ようです。つまり、ナカモト氏のBTCには影響ないが、ナカモト氏のBTCに付与される新暗号資産をナカモト氏ではない第三者(今回のハードフォークを計画するポール・シュトルク氏)が操作することに対して、コミュニティBTCから批判があるようです。
そして、coin desk やcoin otakuの記事によれば、今回のポール・シュトルク氏主導のハードフォークでは、ナカモト氏分のBTCに付与される新暗号資産をポール氏側で「押収」して自らの開発費に充てようとしている、と説明しています。そして、新暗号資産はBTCコミュニティの資金を期待しているので「錬金術」の面があるとして、BTC保有者は厳しい目を向ける必要がある、としています。
この考え方は、おばばのBTCハードフォーク第1報の内容に近い考え方であり、一定程度理解できますね。
一方、「試行」として、別チェーンにて新暗号資産を生み出すシステム追加することは、将来の量子コンピュータリスク対応に有益な面もありそうです。
(この点、coin deskの記事も、ポール・シュトルク氏はそのような主張をしている、と書いてます。)
そして繰り返しになりますが、この記事で書きましたように、既存のBTCの価値を棄損せずに、新暗号資産の価値を享受できる可能性もあると思います。
これらの点、簡単な議論では無さそうです。詳しい方がいれば、色々教えて頂ければ幸いです。
いずれにしましても、今回のBTCハードフォークでは、過剰な心配をせずに、引き続きビットコインを保有(ガチホ)したいと思っています。
今回は、ここまでです。
