今回は、
「なぜ地球から月の裏側は見えないのか?」
その理由についてです。
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月は、自分自身が「自転」により回転しながら、地球の周りをぐるぐると「公転」により回っています。
そして、月の「自転」の周期は約27日。月の「公転」の周期も約27日。
なんと、同じ周期になっています。
このため、「自転」により月の地球に向けた面が回転する分と同じだけ、「公転」によって回転するので、常に同じ面を地球に向けることになります。
月が常に同じ面を地球に向けているため、地球からは月の裏側が見えないわけです。
人類は、1959年にソ連が月探査機「ルナ3号」を打ち上げて、初めて月の裏側を見ることができたんだそうです。
それでは、なぜ、月の「自転」と「公転」の周期が一致しているのでしょうか?
これについて、京都大学の鎌田教授が週刊エコノミスト2020/10/27号で説明していました。
結論からいうと、地球の引力が原因のようです。
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月の構成をみると、地球に見える側には重い物質(玄武岩)が、地球に見えない裏側には軽い物質(斜長石)が集まっているとのこと。
月を望遠鏡で見ると、黒っぽい玄武岩のせいで、黒っぽく見えるんだそうです。
月は地球の引力により引っ張られているわけですが、重い部分の方がより引き寄せられやすいので、重い部分が常に地球に向きやすくなります。
このため、月の自転と公転の周期が一致するようになり、月は常に同じ面を地球に向けるようになったそうです。
そうなんですね!
月の地球に見える側が重いというのも、地球の引力で重い物質が引き寄せられるので、だんだんそうなったのではないでしょうか。
そうして、だんだんと重い物質が地球側に、軽い物質が地球と反対側に集まって、その結果、自転と公転の周期が一致したと思われます。
地球から月の裏側が見えないのは、とても長期にわたる地球の引力のせいだったとは!
なんとなく不思議な感じがしますね。
今回は、ここまでです。