今回は、福岡ドームの名前が変更になって、プロ野球場としては初めてとなる「ダブル命名権」になることについてです。
朝日新聞(2024/4/25)に記事が載っていたので、紹介します。
・福岡ドームは、ソフトバンクグループ(SBG)傘下の福岡ソフトバンクホークスが本拠地としていて、現在の名前は「福岡PAYPAYドーム」。2020年のプロ野球シーズン開幕から、球場名に「PAYPAY(ペイペイ)」を入れている。
・この福岡ドームについて、みずほフィナンシャルグループが命名権を取得することが分かった。新球場名は、「みずほPAYPAYドーム福岡」
・契約期間は、2024年4月25日からの2年間で、契約金は3億円超
・通常、2つ以上の命名になると、名称が略されたり分かりにくくなったりして一方の認知度が落ちたり、組んだ相手の不祥事によりマイナスイメージの懸念があったりするので、これまでプロ野球場にダブル命名権はなかった。
・今回、既に知名度のある「みずほフィナンシャルグループ」があえてダブル命名権に踏み出すのは、「みずほ」がSBGと進める協業を対外的にアピールする狙い
・「みずほ」は既にペイペイ証券に出資しているが、更なる関係強化に向けて、証券、銀行、決済など様々な分野でのペイペイとの連携を水面下で検討中
・「みずほ」はSBGのメインバンクだが、楽天のメインバンクでもある。SBG色を出し過ぎるのはどうなのか、と語る「みずほ」幹部も。
・ただ、銀行口座数の多いメガバンクの「みずほ」も、若年層とのつながりでは、ネット銀行やネット証券に後れをとっており、巻き返しが急務だった。
・「みずほ」は「LINE」と組んで、新銀行「LINE BANK」の開業を目指していたが断念
・ペイペイ銀行には、みずほのライバルである三井住友銀行が出資するが、巻き返しのためSBGとのつながりは保ちたい「みずほ」は、「ダブル命名権」に踏み出した。
以上が、記事の内容です。
どうも、名前が長くなると、なんとなく分かりにくく、覚えにくくなりますね。
「みずほPAYPAYドーム福岡」って、「みずほ」なんだか、「PAYPAY」なんだか「ドーム」なんだか、「福岡」なんだか、って感じになってます。
そして、これを聞いて、「寿限無(じゅげむ)」を思い出してしまいました!
例えば、PAYPAY銀行に出資する三井住友銀行が命名権に参加して、更に、SBGと協力する企業、何でもいいですが、「アスクル」も参加すれば。
「みずほPAYPAY三井住友アスクルドーム福岡」とかになって、もはや「ペンパイナポーアポペン」と同じ位、訳が分からなくなる、「寿限無現象」が発動することになります。
そう考えると、有名どころの命名権は、やはり基本は1つで、例外として2つ、といったところでしょうか。
逆に、有名どころでなければ、故意に「寿限無現象」を発動させて、日本一長くて、数の多い命名権を”売り”にするところも出てくるかもしれません。
今回は、ここまでです。