おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

「二月の勝者」ドラマの感想

ドラマ、良かったのではないでしょうか。

 

ええ、分かります。

 

子どもを中学受験塾に通わせて。

ぎゃあすかぎゃあすか、模試だの講習だの、成績アップダウンだの、目指せ!志望校だのと、やってきて。

それだけで飽き足りず、ブログまで書いているおばばですから。

 

「二月の勝者」マンガを発売初日に買って、身も心も中学受験真っただ中で喘いでいる親子にとっては、です。

 

ええ、そうなのです。

 

違いが目につきます、どうしても。

 

「二月の勝者」原作マンガが、リアリティを追求しているだけに。

自分たちの世界が描かれている?

いや、もうむしろ、あっちが先行して、「二月の勝者」がバイブルとなっているだけに。

 

ご存じですか?

「二月の勝者」原作者の高瀬志帆先生は、現在、毎日偏差値表を見ながら、31人の塾生全員分の併願プランを作っているところだそうです。

 

もはや、漫画家ではありません。

 

もう、塾のスタッフ?

桜花ゼミナールの中の人ですか?

 

ここまでがあっての、あのリアリティなのですね。

 

そこに惚れたニガティー(「二月の勝者」ファンの名称として、勝手にニガティーと呼ばせて頂きます。)にとっては。

 

ドラマとマンガの違いが目につきます。

 

あ、あれは同じ。

お、これはなかなか。

 

ああ、でも、これはあああ。

 

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(画像はお借りしています。)

 

でも、良いのです。

 

全国の私立中学進学率は、約7%。

これも、首都圏が引きあげている数字ですので、8割の都道府県では、今も40人に一人くらい。

さらには、20年までは5%、30年前は3%。

 

私立中学へ進学していない人生の方が、圧倒的マジョリティなのです。

 

そんななか。

 

「中学受験」という代物を紹介しつつ、お茶の間へお届けするドラマというエンタメに落とし込んだのが、今回の「二月の勝者」ドラマです。

 

「中学受験」って何だかすごい世界なんでしょ?

大変そうよねえ、と恐いもの見たさで見る人を、楽しませる。

それがドラマです。

 

マンガとは違うのです。

違って、当たり前なのです。

 

そこを踏まえた上で。

 

それなりに面白かった。

ここから、もっと面白くなるといいな。

 

と、思いました。

 

1時間で、ちょうどマンガ1巻分でした。

3カ月のドラマで全12回だとすると、今後はやや駆け足になります。

 

全てをなぞろうとせず、話を絞って描いてくれると嬉しいです。

 

今回は、マンガで心を動かされたシーンが、しっかりと入っていました。

 

サッカー少年・三浦佑星くんの入塾のシーンですね。

 

 

新・3大「ニガティーおばばが、今まで感動した「二月の勝者」マンガのシーン」調査会の発表によると。

 

 

初めての模試。できなくて悔しそうな三浦佑星くんに、黒木先生が。

『でもこの答案は、解こうと粘ったのがよく分かる答案です。スポーツか何か、長い期間取り組んできたものがあるのでしょう。粘って頑張った経験のある子は、受験でも強いですよ。』(1巻)

泣きます。

 

 

両親の別居騒動の最中。

お母さんに負担をかけまいと、第一志望の開成中学をあきらめる島津順くん。それでも、過去問の難問をあざやかに解いて、黒木先生に花丸をもらい。

「俺、ママを守りたいんだ。だから、やめるって決めた気持ちは嘘じゃない。でも先生、俺、やっぱり、こんな楽しい問題を出す学校、チャレンジしたかったなあ。」(9巻)

 

号泣です。

 

 

不登校を経て、保健室登校をしている柴田まるみちゃん。女子学院合格を目指すために、震える自分の身体を、一歩ずつ教室に向かわせます。

「わたしの夢を、ジュリとの約束を、あきらめるもんか!負けない。負けたくない、自分自身の弱さに。」(11巻)

 

言葉が出ません。

 

 

「中学受験」を特別な世界としてではなく、子どもも親も、自分と向き合い乗り越えていく成長物語として描いている原作マンガ。

良さを残しつつ、ドラマは楽しいエンターテイメントとして、新たな「二月の勝者」を描いてもらえたら嬉しいです。

 

 

今回は、ここまでです。

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