最近、「国際」と名のつく中高一貫校が増えているようです。
東京で、最初に記憶にある中では、やや古い話になりますが、学芸大学の附属校の一つであった大泉中学校と、高等学校大泉校舎(生徒全員が帰国子女)が、2007年に統合・再編され、東京学芸大学附属国際中等教育学校として開校しました。
その後、2010年に国際バカロレア資格が認められ、現在でも国立大学附属校で唯一、国際バカロレア資格(IB) MYP(Middle Years program)World Schoolと認定されています。
以前は、学費の高いインターナショナルスクール等でしか得られなかった資格が、国立の学校で得られるということで、注目度も高かったです。
中学受験のご家庭でも、英語教育に関心のある保護者の方の場合は、一度は検討されたことがあるのではないでしょうか。
現在では、さいたま市立の公立中高一貫校や、東京の私立開智日本橋など、国際バカロレア認定校も増えつつあります。
また、認定校ではなくとも、英語教育を充実させ、海外大学へと卒業生を送り出す高校も注目されてきました。
首都圏では、渋谷教育学園幕張、同渋谷、開成、都立日比谷等を始め、今年度は広尾学園が複数の卒業生を出しました。
こうした流れをくんで、ここ数年はさらに「国際」派の中高一貫校が人気を集めて、次々と新設されているようです。
元々は別学の学校であったのを共学化するのと同時に英語教育に力を入れた学校として新設されるケースが多いようです。
2015年の三田国際学園、一昨年度は広尾学園小石川、去年度はサレジアン国際学園、千代田国際、今年度(2023年度入試)は芝国際、羽田国際が新設され、初年度の入試を迎える予定です。
私立中学は、それぞれの伝統であったり、特色的な教育であったりと、魅力的な学校が多いです。
そんな中、「国際」派の学校が増えているのは、英語教育を重要視する中学受験家庭の増加を表しているのかもしれません。
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また、小学校での英語教育も変わりつつあります。
我が家の子(2022年に中学進学)の世代からは、小学校5年から英語が教科化されました。
今まで、英語は中学からで十分と思っていましたが、中学入学時で多少なりとも素地があるのは違うなあと、親としても実感しています。
この4月には、都立立川国際教育学校が、付属小学校を開校し、都立の小中高一貫校として注目を集めています。
小1から週4時間の英語学習を行う、とのこと。
義務教育の9年間で、通常の公立学校よりも一千時間以上多く外国語を学ぶことになるそうです。
公立や国立の学校で、こうした環境が手に入る時代になったのは、良いことではないでしょうか。
今回は、ここまでです。