おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

東大野球部スカウトの本気

甲子園の熱気覚めやらぬ日々ですが、こんな記事を読みました。

 

「慶応は…本当に嫌いですね」東大野球部のスカウトが語る“スポーツ推薦も内部進学もない”東大の努力「夏休みは高校球児に勉強合宿で口説く」(Number Web) - Yahoo!ニュース

 

2013年から2019年まで、東大野球部の監督を務める一方で、2006年からは高校球児に東大野球部を目指してもらうスカウト活動も行ってきた浜田さんを取材した記事です。

 

スカウト活動は大学公式ではなく、東大野球部OB会のボランティア活動とのこと。

 

浜田さんのお仕事は、新卒後の新日鉄を経て、1994年からは、文武両道を目指す「部活をやっている子専門の学習塾」Ai西武学院を経営されています。

 

東大野球部監督時代は、通算9勝。

他大学は、スポーツ推薦制度などがある中で、この成績はすごいと思います。

 

 

スカウト活動も、最初は飛び込み営業から始まったとのこと。

文武両道の学校へ電話をかけ、『訪問した際、文武両道について講演する。その代わりに、旅費を出してほしい』という交渉もしたそうです。

 

こうした浜田さんの活動は高校野球界で話題を呼び、各地の高校から有望選手の情報が集まるようになりました。

 

東大受験なんて考えていない、地方の進学校の高校球児に、『東大野球部で文武両道のテッペンを目指しませんか』と声をかけ、口説く。

 

とっておきの小道具として、「東大」と白く染め抜いた淡青色のハチマキを、「これで偏差値が5上がるよ」と渡す。

 

夏休みには高校球児を集め、東大野球部のグラウンド近くで2週間の合宿勉強会も実施。

 

こうした中から200人程のリストができあがり、毎年20人前後が東大受験に至り、そのうち合格するのが3、4人とのこと。

 

結構な合格率ですね!

 

リストに上がった残りの選手は、どこへ消えたのか。

 

文武両道の公立進学校には慶應の指定校推薦枠があって、そちらに流れるケースは多い。合格するかどうかわからない東大よりも、指定校推薦で100%入れる慶應を選んでしまう、とのことでした。

 

スカウト側の浜田さんは残念でしょうが、進学する側の選手の気持ちとしては、これも分かりますね。

 

 

浜田さんのスカウト活動の中で、最も印象に残っているのは、2浪の末に東大合格をした、花巻東高校出身の選手だそうです。

 

東大の受験に必要な科目である日本史Bがカリキュラムに入っていなかった花巻東高校からの合格は、まさにリアル「ドラゴン桜」でした。

 

晴れて合格したその選手を、花巻東は最大限の栄誉をもって称えたそうです。

 

大谷翔平や菊池雄星のメジャーでの活躍を祝福する垂れ幕とともに、花巻東の校舎に「祝合格 東京大学」という垂れ幕がかけられました。

 

 

 

浜田さんの夢は「六大学野球で、東大が優勝すること」。

 

世の中に、絶対に崩れない壁はない!

 

浜田さんの夢を応援したいです。

 

 

 

 

今回は、ここまでです。

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