おばばのブログ

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英名門パブリックスクール日本校が続々開校

先月末、イギリスの名門パブリックスクール「ハロウ校」が、岩手県安比高原に日本校を開校し、話題となりました。

日本を含む12の国と地域から約180人が入学したとのこと。

 

(ハロウ校安比ジャパンのHPより)

 

 

来年8月には、千葉県柏市に「ラグビー校」の日本校を開校することが発表されています。

 

「ハロウ校」「ラグビー校」はともに、イギリスで「ザ・ナイン」と呼ばれるトップ校のパブリックスクールです。

 

「パブリックスクール」とはアメリカでは公立学校を指しますが、イギリスでは格式ある私立学校を指します。

もともとは在宅で教育を受けていた貴族階級の子弟を、一般(パブリック)に開かれた寄宿生の私立学校に富裕層の子弟とともに受け入れたのが「パブリックスクール」となっています。

全寮制で、それぞれの自宅とは違う質素な共同生活を送り、文武両道に励む生活を送ります。

 

ちなみに、「ザ・ナイン」は設立年度が古い順に、ウィンチェスター(1382年)、イートン(1440年)、セント・ポールズ(1509年)、シュルズベリー(1551年)、ウェストミンスター(1560年)、マーチャント・テイラーズ(1561年)、ラグビー(1567年)、ハロウ(1572年)、チャーターハウス(1611年)。

 

やや古い時代の話かも知れませんが、階級社会のイギリスでは、パブリックスクール出身のネットワークがあり、弁護士などに仕事を頼む時も、パブリックスクール出身かどうかで決めるという話を聞いたこともあります。

 

費用も高額ですが入学の基準も厳しく、以前は、アジア人はほとんど在籍していないとされていました。

 

それが、日本校を次々開校するとのことで、ずいぶんと時代は変わったのだなあと思います。

 

こうした背景には、誘致する自治体の思惑もあるようです。

 

ハロウ校のある岩手県は、ハロウ安比校を一つの起爆剤に、商業施設の誘致も含めた地域活性化を目指していて、周辺の居住者を現在の約600人から、将来1万人にまで増やしたいとのこと。

 

また、ラグビー校を開校する千葉県柏市は、教育インフラを強化することでグローバル人材や外資系企業が集まることを見込んでいるとのこと。

東京に近い立地もあり、家族での移住を想定しているようです。

 

インターナショナルスクールに関心のある日本人はもちろん、日本に近いアジア人にとっても、安全で住み心地の良い日本で子どもをパブリックスクールに通わせたい希望者は多いと思います。

 

こうした英名門校の日本校が、今後どのような展開を見せていくのか、興味深いです。

 

 

今回は、ここまでです。

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