SNS投資詐欺の運営は「闇バイト」と対照的なんだそうです。
朝日新聞(2024/11/23)に記事が載っていたので紹介します。
・SNSで「投資の講師」になりすまし、情報商材を売る名目で現金を騙し取る。こんな手口のSNS投資詐欺事件で大阪府警は今年7月以降に107人を逮捕した。
・107人の大半は、「スマホを使うだけ」などと地元の友人や居酒屋で打ち解けた知人から勧誘された若者たち。
・若者はオフィスビルの部屋に集まって、1人数十台のスマホを代わる代わる操作する「打ち子」をしていた。
・「打ち子」の一人は、「グレーな仕事だと感じたが、詐欺とは思わなかった。職場の雰囲気は明るかった。」
・犯罪組織の拠点で見つかった「営業指針」には、「生活がキラキラしていると憧れさせる」、「不安をあおり『対策しないと』と思わせる」。営業トーク例として、「1カ月目で100万円達成が7人。一緒に頑張っていきましょう。」との内容が使われていた。
・取材を重ねると、首都圏で相次ぐ「闇バイト」による凶悪事件とは、対照的な犯罪組織の運営の姿が浮かび上がった。
・「闇バイト」の事件で逮捕された若者たちは、「住所や家族の情報を握られて脅され、逆らえなかった」と供述しているが、このSNS投資詐欺の「打ち子」では、そうした情報はないと、大阪府警。
・むしろ、若者を懐柔するような、一見「ホワイトな」運営方法だという。
・「1人7~8万円のフレンチに連れて行ってくれた」とか「売上げ目標を達成し、っ他移動旅行にタダで連れて行ってくれた」。
・一流ホテルを貸し切った豪華な宴会もあったという。
・「打ち子」は完全歩合制。複数の「打ち子」を束ねるリーダーになると、月収60万円~70万円ほど。拠点のホワイトボードには、各メンバーの成績が書かれていたという。
・組織は役割分担が明確なピラミッド型で、グループが分派もしている。被害総額は9億5千万円にのぼり、大阪府警が全容解明を進めている。
こんな内容でした。
そうなんですね!
「闇バイト」も恐怖でしかない凶悪犯罪ですが、SNS投資詐欺で役に立たない投資情報を高額で売りつける組織的犯罪もあるんですね。
そして、そんな犯罪組織がスマホのネット環境を使って若者を犯罪の道具に使ったりするとは。
一見ホワイトな運営方法にうっかりだまされて犯罪に手を染めることになっては大変です。
ちゃんと考えればおかしいと思われるようなバイトには一切関わらないようにしないとですね。
ターゲットは大学生位が中心なのかもしれませんが、自分の中学生の子どもにも、スマホを通じて若者を犯罪の道具にする事件について、教えていった方がいいのでは、と思いました。
今回は、ここまでです。