今回は、中学受験に取り組む子どもの学力の質を上げる方法についてです。
2021/2/25の朝日新聞に、漫画家のすがやみつるさんについての記事がありました。
「すがやさん」は、仮面ライダーで有名な石ノ森章太郎さんの弟子で、「ゲームセンターあらし」という、インベーダーゲームが流行っていた頃の漫画を描いて有名になった方だそうです。
(画像はお借りしています)
そして、その「すがやさん」が20才の頃に、師匠である石ノ森さんから言われた言葉は。
「下手なんだから、人の3倍描け」
有名な石ノ森さんが、
「アシスタントはたくさんいるが、弟子はすがや一人だけだ」
といったそうなので、すがささんは、師匠から、とりわけ目をかけられて期待されていたのでしょう。
その一人だけの弟子へのアドバイスが、「下手なんだから、人の3倍描け」
実際に、仮面ライダーのアシスタントで、3倍どころではない量を描くことで、力がついて、後のヒット作につながったようです。
石ノ森さんの親戚にあたる、人気ミステリー作家の今野敏さんも、長い下積みを経て、2008年に日本推理作家協会賞を受賞した方だそうです。
この今野さんも、受賞スピーチで、石ノ森さんから、
「量を書くことでしか質は向上しない」
と励まされて、それを座右の銘として頑張ってきたそうです。
そういう、石ノ森さんも、あらゆる漫画家の作品を手当たり次第に模写していたとのことで、
「量をこなすことでしか、質は向上しない」
ことを身をもって示していたようです。
石ノ森さんの言葉を中学受験に当てはめると、身も蓋もない言い方になりますが、
「人の3倍、勉強しろ」
「勉強量をこなすことでしか、学力の質は上がらない」
当たり前のようですが、結局これは真実だと思います。
あれは良い問題集だとか、あそこは良い塾だとかの情報に振り回されがちですが、大手塾のテキストは、多少の違いはあれど、どれも一定のレベルなのではないでしょうか。
結局は「今いる塾の授業、テキスト、宿題をこなし、間違った問題に再度取り組み、解けるようにする」。これが重要なのではないでしょうか。
そして、これは大変なことであり、勉強量が必要です。
親子ともに努力が必要です。
けれど、この「勉強量をこなす」ことでしか、学力の質は上がらないのではないでしょうか。
と分かっていても、言うは易し、行うは難し。
ピヨ太と一緒に塾のカリキュラムに追われる毎日です。
今回は、ここまでです。