全国の名門校を紹介する人気テレビ番組
THE名門校
3月14日(日)21:00~
泣く子も黙る
名門校の通過儀礼とは?
3/14(日)は、「天才の鍛え方、全て見せます。」と、名門校に伝わる「通過儀礼」についての特集でした。
通過儀礼とは、勉強とは無関係の、学校ごとに伝わる伝統行事や取り組みのことでした。
今まで番組で紹介してきた学校の、特色ある「通過儀礼」の部分を抽出したダイジェスト版のようなつくりになっていました。
男子校や共学は、運動に関するものが多かったです。
開成の運動会、浦和の50Km競歩大会、北嶺の柔道・ラグビー、北野の二重飛び、西大和の富士山頂までの登山、灘の柔道、ラ・サールの桜島強歩など。
過酷とも思えるような強歩や登山などを仲間と乗り越えることで、困難に立ち向かう力がつくのかもしれません。
女子校の桜蔭は礼法、金城はテーブルマナーとヴァイオリンと優雅な感じでした。
教育ジャーナリストのおおたとしまささんの解説では、「色々な行事や試みが新しく作られては淘汰されていく。その中で、私立では『建学の精神』、公立では『地域の興り』と共鳴するものが残っている。」とのことでした。
その中で、印象に残ったことについて。
ラ・サールは、1200人の生徒の半分の600人が寮生活を送っています。
寮生活の決まりで、携帯やスマホが禁止だそうです。スマホは禁止でも、パソコンはOKなのでしょうか? 動画を見ることはダメとのことでした。確かに、動画ってダラダラと長時間見てしまいますよね。
我が家のピヨ太もそうですが、YouTubeが大好きな現代っ子が多いなかでの動画禁止は、学校としてはなかなかの決断力だと思いました。
洗濯機の側には、「ポケットのテレカをチェックして」の注意書きが!
テレホンカードって、今もあるの!?と、かなり驚きました。
桜島を毎日眺めながらの、ラ・サールでの寮生活。素晴らしい経験の6年間となりそうですね。
開成高校の回も、見逃していたので、興味深かったです。
駒場東邦の回の伝統的な運動会もとても印象的でしたが、開成の方が人数も多く、パワフルな感じがありました。
色別に分かれて、対抗戦になるところも一緒。中1から高3までの6学年を、高3が束ねて指導して優勝を目指すところも一緒。伝統的な競技があるのも一緒。組織の中で一人一人が役割を持って活躍し、生徒が主体で運動会を作り上げるところも一緒。
違いを感じたのが、高3生の指導です。
最初の顔合わせで、「はい」と答える中1生に、「返事はおう!だ」と強く指導する開成。OBの方のお話では、「運動会が終わった後、指導の厳しさは愛情の裏返しと分かって、一気に学校が好きになる。」とのことでした。バンカラと言われる開成の校風ですね。
駒東は、日能研の私学のナカミを知る会で駒東の先生がおっしゃっていたのが、「あまり強く指導すると、中1生が委縮してしまう。優勝を目指すには、チームの為に全員に奮起してもらう必要があり、どうやってみんなを鼓舞するか、高3生が試行錯誤する」そうです。
穏やかと言われる駒東と、パワフルな開成の校風の違いが出ている場面だと思いました。
今回は、ここまでです。