今回は、人気マンガ「呪術廻戦」に登場する「両面宿儺(りょうめんすくな)」とは何者なのか? についてです。
最近、「鬼滅の刃」に続いて、これと少し似ている面があるともいえる、芥見下々さんのマンガ「呪術廻戦」が人気のようなので、読んでみました。
(画像はお借りしています。)
面白くて、はまってしまいました。
呪術高専の「五条先生」は、強くて、生徒想いでもあり、かっこいいですよねー!
マンガには、悪役のキャラとして、「両面宿儺」が出てきます。
これは、どうも人間ではなく、人間の「呪い」から生まれた化け物のようなものです。
「両面宿儺」は、その名前の通り、二つの顔を持っているのですが、朝日新聞(2021/4/22)に、これは何者なのかについての記事がありました。
○実は「両面宿儺」は、8世紀の歴史書「日本書記」の仁徳天皇の辺りに出てくる。
○「宿儺」と呼ばれる人物が飛騨の国(現在の岐阜県北部)にいて、それぞれ反対側 を向く2つの顔を持っていた。
○天皇が派遣した将により、討たれた。
○日本書記などには、宿儺以外にも、「怪人」とでもいうべき者が登場
○クマソの国には「羽白熊鷲(はねしろくまわし)」という翼を持つ怪人、オオキタの国には「土蜘蛛(つちぐも)」という怪人がいて、彼らは力が強く、多くの部下もいて、天皇の命に従わなかったため成敗された。
○「両面宿儺」などの怪人は、大和朝廷に従わなかった地方の首長で、朝廷としては 耐え難い人物であったため、卑しみを込めて、「怪人化」されたとの説がある。
○ところが、岐阜県の日龍峰寺に残る「両面宿儺」の像は、唐風の甲冑を身につけた 武将の姿であり、「両面宿儺」は呪文を唱えることで村人を苦しめていた龍を滅ぼ し、その地に寺を開いた超人的な英雄であると伝えられている。
「勝者が歴史を作る」という言葉があります。
古今東西、歴史上の勝者は、自分を正当化し敵を貶めることで、権力基盤を強固にしようとすることが良くあるということですね。
そうすると、地方では英雄であった「両面宿儺」も、大和朝廷により滅ぼされることで、怪人として後世に伝えられてしまったのかもしれません。
なんとなく、「両面宿儺」の無念が感じられる気がしてきました。
こんな話を、子どもにしてみるのも、歴史を理解する上で役に立つかもしれません。
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今回は、ここまでです。