あんなに面白かったドラマは、ありませんでした。
田村正和さんが主役を務めていた刑事ドラマ「古畑任三郎」です。
再放送やら録画などで、全ての回を2回以上は観ています。
数ある三谷幸喜さんの傑作ドラマの中でも、傑作中の傑作シリーズ。
『刑事コロンボ』シリーズを踏襲したかのような、倒叙と言われるスタイル。
犯人が最初から分かっている状態で、推理で犯人を追い詰めていく、その過程の犯人と古畑任三郎の心理戦が見所でした。
(画像はお借りしています。)
犯人役に、毎回豪華な俳優さんが登場するのも話題でした。
脚本の三谷幸喜さんは、この古畑任三郎シリーズは、最初に俳優さんを決めて、その俳優さんをイメージして脚本を書く「当て書き」で行っていたそうです。
そのせいか、どの回も、どの俳優さんも、とても魅力的で、見ごたえのあるストーリーでした。
オープニングの映像や音楽も、気分を盛り上げます。
J-CASTニュースで今回、投票作成サービス「トイダス」を用いて、サイト内で読者アンケートを実施。レギュラー放送、スペシャル放送、そして06年放送「ファイナル」計41回の中で、もっとも印象に残っている「犯人役」のランキングを発表しました。
1位 SMAP・イチロー(同率1位)
3位 木村拓哉
4位 中森明菜
5位 明石家さんま
SMAPの回は、当時人気絶頂だったSMAPが本人達の役で出演したことで話題となりました。
中森明菜さんの回は、このドラマ全体の初回です。犯行を突き止められ、自らの不運を嘆く犯人に、「これからいくらでもやり直せます。若いのだから。」と古畑さんが語りかけるラストシーンが印象的です。
明石家さんまさんの回のタイトルは、確か「しゃべり過ぎた男」だったと思います。遊び人の弁護士が、身勝手な理由で女性に手をかけます。追いつめる古畑さんに対して、自己弁護で話した内容から尻尾をつかまれるという展開。
おしゃべりが職業の、明石家さんまさんならではの役でした。
他にも、印象に残る回は、たくさんあります。
古くからの友人である小説家に招かれて。友人が犯行を犯そうとしていることを察知して、未然に防いだ津川雅彦さんの回。
以前に犯した罪を、作り話のように話す犯人に対して、話を聞くだけで犯行を突き止めてみせた鈴木保奈美さんの回。
クイズ王の犯行を、番組進行中に突き止めた唐沢寿明さんの回。
年月が経っても思い出して、本当に面白かったなあと思う、稀有な刑事ドラマです。
数年前の再放送では、我が家のピヨ太も熱中して、毎日欠かさず録画を楽しみに観ていました。
こんなに楽しい時間をありがとうございました。
田村正和さんのご冥福をお祈り申し上げます。
今回は、ここまでです。