今回は、日能研5年生の全国公開模試(2020/4/5)の「偏差値-点数表」、出題項目、出題意図についてです。
以前の「偏差値-点数表」の記事に、出題項目、出題意図を追加した記事です。
ピヨ太の1学年下以降の子どもさんが、この時期にどのような範囲を押さえておくべきかを考える時の参考として、書いてみました。また、出題意図は、おばばが「こうじゃないかな」と考えたもので、日能研が本当にそう考えているかは分かりません。そんな前提で読んで下さいね。
また、「偏差値-点数表」は、目標の偏差値に届くには、どの位の点数を取ればいいかの参考のために書いてみました。(「偏差値-点数表」は、ピヨ太の模試の結果を元に計算しました。)
【偏差値-点数表】
偏差値 72 70 65 60 55 50
点数 478.2 462.4 423.1 383.8 344.5 305.2
(平均点/満点)
国語 96.0/150 算数 81.0/150
社会 67.4/100 理科 58.8/100
(4科目受験者数)8444人
(3科目受験数) 9114人
【出題範囲と出題意図】
1.算数
(内容)
分数、単位(LとdL)、三角形の面積、ベン図、植木算、長方形の切分け、場合の数
(出題意図)
分数のかけ算、通分よる足し算ができる。
分数を全体を1とした時の量として扱うことを理解し、それを利用した短い文章題を解ける。
三角形の面積を求められる。
長方形を同じ幅の「のりしろ」でつないだ場合の長さや面積の文章題(植木算)を解ける。
何枚かのカードを分子と分母に使って分数を作る時、最大、最小の分数が分かる。
長方形を、縦・横それぞれ、何等分かしてできる、たくさんの長方形について、周の長さの合計を計算できる。
場合の数で、何枚かの数字を並べる場合、全て違う数字の時やいくつかが同じ数字の場合、それぞれ何通りあるかを計算でき、それを使って、全ての場合をもれなく数えることができる。
2.国語
(出題項目)
○漢字
○文の構造
○説明文1問、物語文1問
(出題意図)
○前の文と後の文をつなぐ言葉として、前の文が後の文の理由となっている場合、通常とは逆のつなぎになっている場合(逆接)、後の文が追加情報になっている場合、前の文が後の文の仮定の条件となっている場合を理解して、適切な言葉(助詞や接続詞)を使うことができる。
○文の中の構造について、主語・述語、修飾語・被修飾語がどうなっているか分かる。
○説明文で、説明内容や筆者の意図を正確に把握できるか。
○物語文で、登場人物が、「「人が幸せなのかどうか。」といったことは、正しい答えがなく、見方によって異なる。」との、単純ではない考え方を持っいる場合の気持ちの読み取り。
3.理科
(出題項目)
脊椎動物の特徴や分類、時間による水温の変化についてのグラフの読み取り、物体が液体中で浮くか沈むか、植物の開花時刻についての実験問題、時差
(出題意図)
○脊椎動物の分類(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類)、分類毎の特徴(高温動物・変温動物、えら呼吸・肺呼吸、生むのが卵か子どもか)、当てはまる代表的な動物名をしっかり理解し、覚えている。
○池の水温の時間的な変化が水の深さにより、どのようになるかについてのグラフを読み取ることができる。また、グラフから直接読み取れない深さの水温変化を予想できる。
○物体が液体中で、浮くか沈むかは、同じ体積当たりの重さによることを理解している。また、それを利用して、2種類の液体の中に、複数の物体を入れたときの状態が分かる。
○アサガオの開花時間について、日照(日の出時間・日の入時間・日照時間)との関係を模擬した実験の実験結果から、開花時間と日照との関係を推測できる。
○時差の概念を理解して、日本を○時に出発して、海外都市に飛行機で△時間かかった場合に、現地時間の何時に到着するか、計算できる。(理科と社会の融合問題)
4.社会
(出題項目)
日本の気候と降水量、火山や海底プレート
世界の人口、
日本の地域毎の人口分布とその社会的影響、
日本の人口の長期的な推移とその社会的影響、
(出題意図)
○出題項目の知識をしっかり覚えている。
○日本の気候と降水量について、季節風との関係を含め、理解している。主な都市の雨温図を選ぶことができる。
○海底プレートの動きと、それと火山との関係に関する理解。活火山、休火山、死火山や主な火山についての知識。
○日本の地域による人口分布の様子とそれにより発生している、過密・過疎の問題をおおまかに理解している。
○日本の人口の長期的推移と、少子化問題やその原因について、理解しており、グラフからどのようなことが読み取れるか、分かる。
今回は、ここまでです。