おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

筑駒・合格体験記(学習法・勉強法、メンタルで参考となるポイントまとめ)[2021年版]

今回は、各塾のHPに掲載された筑駒(筑波大附属駒場中学校)の合格体験記(2021年受験分、2020年受験分)を読んでみて、書いてあった内容のうち、メンタルや学習法・勉強法で参考となりそうなポイントをまとめてみました。

(四谷大塚、サピックス、早稲田アカデミーなどの体験記に基づいています。)

 

メンタルでは、「受かりたい一心で必死に勉強」、「あきらめない」、「悔いなく最後まで頑張る」が重要だとの意見が多く見られました。志望校合格を目指して、あきらめずに必死で最後まで頑張ったお子さんが合格を勝ち得ているようですね。

 

また、学習法・勉強法では、「苦手教科をなくす」、「基礎の重要性」、「弱点・間違えた問題の復習の重要性」、「算数のスランプからの脱出」、「暗記と思考力のバランス」、「時間配分への注意とケアレスミスの回避」が重要との意見が多かったです。

 

短い時間で大量の問題の処理が重要といわれる筑駒の入試ですが、このような筑駒合格生の経験は、他の学校の入試対策としても、とても役に立つと思います。

 

 

それでは、以下に、筑駒入試の基礎的情報に続いて、合格体験記において具体的にどのようなことがかかれていたのか、ポイントの形でまとめてみました。

 

【試験時間と配点】

 (合計) 500点        

(国語)(算数)(理科)(社会)(報告書)

  40分 40分   40分 40分    -

  100点   100点   100点  100点   100点

 

【合格最低点】

(2021)    (2020) (2019 )   (2018) (2017)(2016)

  334           340      322       344       371      329

 (66.8%)   (68%)  (64.4%) (68.8%) (74.2%)(65.8%)

 

【2021年塾別合格者数(カッコ内は2020年入試分)】

各塾のHPの数字です。

(定員が120名であり、塾間で重複計上の可能性があります。)

・サピックス   :86(94)
・四谷大塚    :22(25)

・早稲田アカデミー:42(39)

・日能研     :9(12)
 

【合格体験記のポイント】

 ○メンタル

(「受かりたい一心」、「あきらめない」、「悔いなく最後まで頑張る」が重要)

・目指し始めた当初は、筑駒には到底届かない成績。5年生になると、「志望校に受かりたい」という一心で必死に勉強を重ねた。

・「あきらめない心」が重要。

・10月のサピックスオープンでメタメタで筑駒の合格可能性は一気に落ちた。でも、あきらめなかった。ここで、あきらめなかったからこそ、合格できた。

・入試当日に緊張しても、「今まで頑張ってきたんだ」という思いが自信になり、自分の力を発揮できる。このためにも、試験直前まで「悔いのない勉強」をすることが大事。

・地道な努力が一番大切で、一番大変なことだと思います。もちろん、努力が報われないという怖さもあります。でも、その恐怖心と戦わなければ勝つことはできない。そう、自分に言い聞かせながら戦い続けた。

 

(直前期、本番)

・併願校が不合格でも気持ちを切り替えて。「この学校は僕を認めなかったんだ。いつか後悔させてやる。」位の気持ちで。

・本番で、算数がボロボロで泣きそうになったが、顔を洗ったりして、気分転換して、集中した。パニックにならずに、落ち着くことができたので、苦手科目の国語ができて、得意科目の算数の不調をカバーできた。

 

○学習法・勉強法

(苦手教科をなくす)

・苦手教科を作らないように。全教科をバランス良く成績をとれるのがよい。

・苦手教科の攻略が鍵。

 

(基礎の重要性)

・朝、毎日パソコンで、計算演習、基礎演習を継続。

・基礎が大事。6年後期に「基礎トレーニング」がおろそかになり、算数の成績が落ちた。

・面倒な基礎を毎日やり続け、強い土台を作ることが重要。

・筑駒は、社会で細かいところを変えた選択肢を出したり、基礎を前提とした難問を出すので、基礎を固めると大きな力になる。

・コアプラスなどの基礎が重要。

 

(弱点・間違えた問題の復習の重要性)

・間違えた問題を見直す。そして、問題を忘れた頃に、また解き直す。

・秋頃から、自分の弱点分野を見つけ、それらを重点的に復習する勉強法をやった。

・夏休み前は、それまでやったことを完璧にして、その後は過去問をやる。直前期は、志望校特訓のテキストの復習をやった。

 ・大規模校舎での志望校特訓に圧倒されたが、毎回きちんと復習を重ね、上位の成績をとれるようになった。

・過去問を解く時間はあまり無かったが、毎週ように行われる模試の点数が芳しくないため、膨大な量の見直しをやることと、平常授業の復習を精一杯やったおかげて実力がついたと思う。

・テストの復習は、記憶が薄れないその日のうちに全てやっていた。偏差値も気になるが、本当に大切なのかは、自分に穴がなかったかどうか。ミスした問題は、積み残さないようにした。

・社会、理科が国算と同じ点数なので、各核目で点差が開きやすい。苦手単元をなくすことが重要。

・丁寧さが重要。問題の読み間違い、早とちりが多かった。問題文、選択肢のキーワードに線を引くことで直していった。

 

(暗記と思考力のバランス)

・暗記ばかりだと思考力が落ち、暗記しないと点が落ちる。暗記の比重の調整が重要。

  

(算数スランプからの脱出法)

・秋に算数が絶対的に不調におちいった。良問を100問位集めた問題集を本気でじっくり、丁寧に取り組み、乗り越えた。

・9月頃から、得意教科の算数のスランプにおちいった。そのとき、まずは難問ではなく、中程度の問題、そして入試問題の解き直しを続けることで、冬期講習前までにスタンプを脱した。

 

(直前期、当日)

・受験前夜は基本問題をやる。

・受験校までの経路は実際に確認が必要。早朝は地下道が通れないことがあった。

・筑駒の試験は、算数・国語が40分と短いので、時間配分に注意。

・ケアレスミスは命取り。

 

(その他)

・朝日小学生新聞をとって、毎日ニュースをチェック。週に1回の振り返りの紙面で再確認。この時の入試では時事問題はほとんど出なかったが、「出ても平気」という安心感を持って臨めたので、大きな力になった。

・毎回のように塾の先生に質問に行き、教えてもらった。

・国語は記述力養成のために、多くの問題演習を行った。

・過去問は全部終わらなかった。過去問の計画作りをおすすめする。

・親のアドバイスは素直に聞くこと。長年の経験に基づくアドバイスは重要。

 

 

今回は、ここまでです。