こんな本を待っていました!
「こども六法」
著者は、山崎総一郎さん。
慶応義塾大学在学中に、教育奨励基金を受給して製作したのが、この本の基礎となる法教育副教材「こども六法」です。
その後、「いじめという≪犯罪≫を『こども六法』で無くしたい」という思いから立ち上げたクラウドファンディングで、1,796,000円の資金が集まり、出版が実現しました。
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「小学生当時の自分に法律の知識があれば、自分で自分の身を守れたかもしれない」山崎さんのそんな後悔から、生まれた本。
「法律はみんなのためのルールなのに、みんなにわかるように書かれていない」
「当時の自分に届けるために、たとえ必要としている人が当時の自分しかいなくても、たとえ従来は不可能とされてきた1冊だったとしても、必ず完成させてみせる。」
山崎さんのそんな思いに応えるように、仲間が集まり、形になり、人の目にとまり、資金が集まり、専門家が集まり、出版に漕ぎつけた1冊。
いじめの被害者だけではなく、無自覚に加害者になってしまっている場合への気づき。児童虐待や性的搾取など理不尽な危険にさらされた子ども達を、大人たちが「見て見ぬふり」をしない。こうした課題の解決を目指した本です。
一人でも多くのお子さんと、子どもを見守る大人へ届くといいな、と思います。
大人にとっても、法律は難しいです。
テレビのニュースを見ながら、子どもから質問を受けて戸惑ったり、生活の中で目にするトラブルに、どうしたら良いのか、的確に判断するのが難しい場合もあるのではないでしょうか。
本書は、「刑法」「刑事訴訟法」「少年法」「民法」「民事訴訟法」「日本国憲法」「いじめ防止対策推進法」の7章からなり、一つ一つの章を、それぞれ専門家が監修しています。
動物たち🐰🐶😸が登場する一コマ漫画も描かれていて、小学生のお子さんも楽しく読めます。身近な例を挙げながら易しく解説されているので、大人にとっても、勉強になります!
「六法」とあるだけに、かなりの分量があるので、疑問に思っていた事柄や、興味をひいたページから、少しずつ読んでいくのがおすすめです。
とてもとても良い本なのですが・・。
一コマ漫画の中で、タヌキがいつも悪いことをする人物として描かれているのが気になります。
そこで、タヌキさんの名誉のために、おばばが解説!
タヌキは、実は臆病な性格で、大きな音にびっくりして気絶してしまうほど繊細な動物なのです! それを「死んだふり」と猟師が勘違いしたことから、「狸寝入り」という言葉が生まれ、昔話でも、人を化かす悪者になってしまったようです。
今回は、ここまでです。