今回は、「ダメ子育てを科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと」(星友啓著:SB新書、990円)という本についてです。
「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと (SB新書) [ 星 友啓 ] 価格:990円 |
この本については、週刊エコノミスト(2023/10/24号)で元外交官の孫崎亨さんが紹介していました。
(おばばが読んだわけではありません。)
孫崎さんによると。
この本の最初の方で「子どもがカッとなった場合」の解決策として、
【コネクト&リダイレクト】
が重要だ! と紹介されているそうです。
どういうことかと言うと。
子どもの感情が高ぶっている時、まずは【コネクト】、つまり、”子どもの心とつながること”から始めると良いとのこと。
そして、【コネクト】によって子どもの心が落ち着いてきたら、次に【リダイレクト】、つまり、子どもの気持ちを、より良い方向に向き直す、といった順番の方がうまくいくそうです。
そしてこの方法がうまくいく理由として、著者である星さんは、次のように言っているとのこと。
・「やる気」には、2種類あり、「内発的やる気」と「外発的やる気」がある。
・「外発的やる気」は、外からの罰や報酬などによるやる気。このような「外発的やる気」は、本当に効果的な、”自分からやるきを出す”「内発的やる気」を壊してしまう。
更に、孫崎さんは、このような子育てについての助言は、大人にとっても、非常に役に立つのでは、と書かれていました。
そうですね!
子育てにおいて子どもと向き合う場合でも、そして、大人の相手に自分の考えを伝えたい場合でも、まずは、【コネクト】(相手の心とつながること)なんですね!
確かに、自分をかえりみても、相手と意見が異なる場合に、「理屈からすれば、こうではないか」と言いたくなる場合が多いです。
それでも、理屈から入ってもうまくいかないことも多く、まずは、相手の心に向き合って、相手の気持ちを認めることから入ることが効果的なのかも。
分かりましたよー!
「子どもがカッとしているとき」、「相手がカッとしているとき」は、大抵、こちらの感情もたかぶっているので、まずは、アンガーマネジメントの感情の高ぶる「6秒間」をとにかく待って、そして、相手の心の中に入って、【コネクト】すればいいのね!
って、言葉でいうのは簡単だけど、実際にそんなことができるのなら苦労しないよー!と思っちゃいました。
それでも、このようなことを頭の中に置いておけば、少しは効果があるかも。
そういえば、どこかで、ルーズベルト大統領のファーストレディだった、エレノア・ルーズベルトさんは、言っていたそうです。
「人は何を言われたのかより、どう感じたのかの方を覚えているものです」
”理屈よりも、相手の気持ちに向き合うのがより重要”ってことで、星さんの本につながる面がありそうです。
いつもそのようなスタンスで、子育てするのも、大人の相手に気持ちを伝えるのも、簡単でない時もありますが、先人の知恵を参考にしつつ、
「つまずいたっていいじゃないか にんげんだもの」
(相田みつお)
をモットーにやっていきたいと思いました。
今回は、ここまでです。