おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

教科書はデジタル化されるのか?

今回は、「教科書はデジタル化されるのか?」についてです。

 

平井デジタル化改革担当大臣が、記者会見で、小中学校で使う教科書を原則デジタル化すべきとの考えを示した。子どもが端末に習熟するきっかけになるし、教科書を何冊も抱えて移動するより、パソコン1台の方がいい、と説明したそうです。

(2020/10/6 共同通信

 

確かに、今後、コンピュータ、ネット、タブレットスマホ、AIなどが更に進む中で、端末に慣れることは重要だし、タブレット1台になるとランドセルも軽くなりますね。

 

実は、学校教育法が改正されて2019年からデジタル教科書は、紙の教科書と併用できるようになっていますが、ほとんどの学校で導入していないようです。

 

また、少し前に、文部科学省では、2024年の本格導入を目指して制度見直しを始める、との報道もありました。(20207/7 日経新聞

 

教科書は、いよいよデジタル化されるのでしょうか?

 

_____________スマホ

 

教科書デジタル化のメリット、デメリットを考えてみました。

 

メリットとしては、主に以下が言われているようです。

・端末の早期習熟

・重い教科書なしに端末1台

・動画の活用などで分かりやすくなる(特に、理科、社会)

・リアルタイムで更新すると最新情報を提供可能

・相方向性(例えば、ZOOMなどで、遠隔で現場の人の話を聞くなど)

学習障害への対応幅の拡大(字の拡大、色の変更、音声での読み上げ)

 

たくさんのメリットがあるようです。

 

では、デメリットはどうでしょうか。

・視力の悪化

・子供に不適切なコンテンツに触れやすい

といった指摘があるものの、これらは、大人が注意、配慮すれば、かなりの程度避けられるとの意見もあります。

 

こう見ると、大きなメリットがたくさんあるが、デメリットはあまりないようにも見えます。

 

______📚

 

本当にそうなのでしょうか。

 

デジタル教科書は、子ども達が今後の人生を生きていく基礎、基盤になる力をつけるために、紙の教科書よりもいいのか、十分に検討する必要があるのではないでしょうか。

 

ネット情報は不可欠ではあります。

でも、ページ数の多い体系的な文章や本を読みなおしつつ、しっかり頭に入れたい、というときには、おばばは、紙の本を使います。

 

また、本が無い場合でも、内容が濃くて、分量の多い文章の場合、ネットを紙で印刷して、それをじっくり読まないと、頭に入りません。

 

これには、「そんなことはない。」という方も多いでしょうが、中には、同じように感じる方もいるのではないでしょうか。

 

また、おばばが、英語の試験であるTOEFLを受けた経験では、紙の問題の方がネット受験よりも、英語の文章の内容を格段に把握しやすかった、との印象です。

 

もし、文章量が多くて、内容の濃いものを体系的に学ぶには紙の方が適しているならば、デジタル教科書にすることは、子どもにとって、必ずしも良いことばかりではないかもしれません。

 

現段階では、デジタル教科書と紙のどちらが、教科書に適しているのか、客観的、科学的な検証が、まだされていないと思います。

 

______鉛筆

 

「早期の端末習熟」は、学校教育でそれほど重要なことなのかも気になります。

 

本来、小中学校では、人生に必要な基礎的な知識、考え方をしっかり学ぶべきで、そのような人生の基盤がしっかりできていれば、社会で有意義に生きていけると思います。

 

今、家庭でスマホタブレットのない家も多くはないようです。

「端末の使い方」は、教育においては枝葉のことで、それぞれ自分でも学ぶこともできると思います。

 

こう考えると、小中学校の教科書が原則デジタル化は、早急に導入するよりも、むしろ、紙の教科書を使いながら、徐々に副教材として使い始めるくらいが、ちょうど良いのではないでしょうか。

 

 

今回は、ここまでです。

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