日能研の学校説明会「私学のナカミを知る会」の、海陽中等教育学校の回にZoom参加しました。
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海陽中等教育学校は、2006年4月設立された、全寮制の男子中高一貫校。
説明会では特に、学校の特色である2点についての魅力を伺うことができました。
①中部地方の有力企業、トヨタ自動車など日本有数の大企業が中心となり設立、現在も協力を得ていること。
②全寮制の中高一貫校であること。
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バブルの崩壊後の失われた20年の中で、今の日本に何が足りないのか。
トヨタ自動車、中部電力、JR東海など、東海地方の有力企業が集まり話し合う中で、「日本のリーダーを担う人材の不足」が問題視されたとのこと。
社会で活躍するための力として必要な物は何であるか。
・対人能力
・問題解決力
・自己管理能力
また、力を活かすためには「志」を作っていくことも大切
かつては、大家族や地域社会で、色々な大人とつながることで培ってきたものでしたが、核家族化が進む現代では得られにくい。
そうした話し合いの中で作られたのが、海陽中等教育学校だったそうです。
☆学校のコンセプト
全寮制にこだわっている。(通学可能の生徒も寮へ)
イギリス・イートン校をモデルに、中高時代を全寮制で過ごしながら、リーダー教育をしていく。
【寮のメリット】
・通学時間がなく、スマホはハウスで預かるので、スマホに費やす時間もない。
たくさんある時間を、部活動や生徒主体の行事の準備、好きなことに打ち込む時間に費やせる。
ジュニア科学の甲子園や国際数学オリンピック等で活躍する生徒もいる。
・ミニ社会である。
生徒13人に教員一人。寮ではハウススタッフが付く。
【その他】
・賛同企業23社より工場見学に招待
・イートン校との交換留学
・イートン校・ハロウ校へサマースクールの参加
【ハウスの生活】
・帰省は1年で100日程度。
GW・春、夏、秋、冬休み
・全員個室
・中3~高1の中だるみの時期も、毎日夜2時間の学習時間は確保しており、これが大学受験時には効いてくる。
・フロアマスターがつく
出資企業から派遣される若手社員、生徒に寄り添うお兄さんのような存在。行事の支援、相談相手、社会との接点の提供など。
海陽学園だけの制度。
【週末の過ごし方】
・ハウスの行事
スポーツ大会、三河湾クルージング、登山、など。高1では富士登山。
生徒が企画する旅行。
全寮制ならではの「絆」が生まれる。
寮生活を通して、人としての強さも身につく。
【進路実績】
今年(2021/3)
東京大学12名(現役)/95名(卒業生)
内、特別給費入試から5名 入試Ⅰ、Ⅱから7名
国公立 現役合格率48%
最後まで国公立入試型学習。
特給費生の影響を受けて、一般生も学習を頑張る。
海陽学園は、大学受験に対して最短コースではない。
【感染予防について】
水際対策をしっかり。
帰寮後2週間は、全員一体となって、徹底的な感染対策。(生活にも規制がかかる。)
帰寮2週間後以降、コロナ感染については、かなり安全な状態となる。
対面での学校活動を止めないで済む。
外部と接触する大人は、その後も徹底対策。
今回は、ここまでです。