オリンピックやパラリンピック、総裁選や政府のコロナ対策。
新聞などで話題になっていることを、親子で話すご家庭も多いのでしょうね。
我が家もしかりです。
今の中学入試では、国際情勢やら環境問題やらといった現代のことを扱う問題も多いようですし、常識的な話題は知っておいてほしいというのもあります。
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そんななかで、最近「ヤングケアラー」という言葉が、少し気になっています。
「ヤングケアラー」が一発変換で出なかった(おばばのPCが古いだけ?)ことからも、わりと最近出てきた言葉なのではないかと思います。
ヤングケアラー。
厚生労働省のHPでは、このような定義になっています。
「家族にケアを要する人がいる時に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」
法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。
世話や介護、家計を担うアルバイトなどで、子ども自身の学校生活が圧迫されていることを言うようです。
子どもを持つ親としては、他人事とも思えず、気になってしまいます。
18歳未満の子ども。
勉強だけに邁進できる環境の整った中学受験生の場合、同年代のヤングケアラーについては、まるで別世界の出来事のようになっています。
それでも、同世代の問題として、知ることは大切なのではないかと思います。
文部科学省のHPでは、ヤングケアラーについてのページがあり、その中の調査報告として、「ヤングケアラーである子ども自身やその家族が「ヤングケアラー」という問題を認識していない」割合が7割であると書かれていました。
小さい時から家族の世話を担ってきた子どもの場合、それが当たり前のように感じているので、周囲に話したり、助けを求めたりしないという問題があるようです。
ヤングケアラーの問題では、介護やケアを必要としている人(ヤングケアラーの親・祖父母・兄弟など)に支援が行き届くことが、ケアラーである子どもを救うことにもつながります。
ヤングケアラーは、今年度調査では、中学生では17人に1人(5.7%)だそうです。
一番身近な存在である同級生が、もし友達がヤングケアラーであることに気がつくことができたら、何らかの支援につながっていく可能性もあります。
今回は、ここまでです。