ツバメの子育ての季節になりました。
おばばがよく通る道に、ツバメの巣があります。
今の季節になると、必ずツバメが巣を作って、子育てをしています。
毎年、ピタリと同じ場所につくります。
これを見ると、疑問がわいてきました。
「この巣をつくるのは、同じツバメなのか?」
さっそく、調べてみました。
参考にさせて頂いたのは、「ツバメ観察全国ネットワーク」のHPです。
まとめると。
〇ツバメの平均寿命は、二回繁殖に戻って来られる程度
〇大阪府のある商店街の調査では、同じ商店街に戻ったツバメは4割程度で、その中の4割が同じ巣に戻った。
ということが、分かりました。
さらに、「ツバメの夫婦は、毎年同じなのかどうか」問題についても、調査結果がありました。
「オシドリ夫婦」なんていう言葉があるように、鳥の夫婦はずっと仲良しのイメージがありますよね。
はたして、ツバメはどうなのか。
残念ながら、翌年は別のツバメと夫婦になるケースが多い、とのことでした。
ある調査では、前年のツバメ夫婦がどちらも無事に戻ってきたケース26組のうち、再び夫婦になったのは9組 でした。
その再婚した9組、全てのケースにおいて。
オスとメスが同時に到着、またはオスが先に到着してメスを待つパターンだったそうです。
メスが先に到着した場合は、去年の相手を待たずに別のオスと夫婦になってしまうとのこと。
ツバメ界においては、オスの方が一途なようです。
これについての考察は。
オスは、去年繁殖の実績があるメスと再婚した方が、確実に卵を産んでもらえる可能性が高い。
メスは、多くの餌を運んでくれるオス、体格の良いオスを選ぶのではないか、とのことでした。
また、鳥類や哺乳類では、一般的に生まれた子供は親の居場所から離れた地域に行くことが多いようで、ツバメも例外ではないそうです。
調査では、生まれた場所の近くで繁殖したのはオスの方が多いこと。
オスが多く戻るのには、オスには繁殖において何らかのメリットがあるからかもしれないと書かれていました。
おばばがざっと考えつくのは、餌の在りかに土地勘があるとか、ですかね。
また、スペインでは19%、デンマークでは3%しか戻らなかったそうですが、長年の調査によると、スペインのツバメの方が寿命が長いことが分かったそうです。
と、ここまで見てきて、疑問が残ります。
おばばの近所のツバメの巣は、「毎年、ピタリと同じ場所」なのですが、これが別のツバメが作っているとすると、なぜピタリと同じ場所になるのか。
ここは、本当に目立たない場所ですし、数メートル隣でも、条件は変わらなさそうです。
なぜ、ピタリと同じ場所なのか。
今後も調査を続けたいと思います。
今回は、ここまでです。