今回は、近年中堅校を中心に、得意を生かす新タイプの中学入試が取り入れられつつあることについてです。
プレゼンテーション、プログラミング、日本語リスニングなど入試方法が多様化しつつあるとのこと。
朝日新聞(2022/9/17)によると。
現在高校2年の光塩女子学院中の生徒は、「あなたの考えを思う存分述べて下さい。」との設問が特徴の総合型入試が自分に合っていると思った。
(総合型入試:総合(科目横断型)、国語基礎、算数基礎の3科目)
現在中学3年の宝仙学園理数インターの生徒は、「社会など暗記系が苦手。プレゼンが得意だったので、その力を見てもらえるならいける。」と考えた。
宝仙学園は、日本一入試方法が多い学校を自称。読書プレゼン入試や英検3級以上の力をイメージした英語入試など、計11種類の入試を用意。その中で、まとまった内容の文章を音声で聞いた上で理解し、自分の考えを答える「日本語リスニング」を取り入れているそう。
ユニーク入試の先駆けは、聖学院中。
10年ほど前から思考力入試を導入。最近は、レゴブロックも取り入れる。
自分の考えを文章で表現するために、その橋渡しとしてレゴを用意して、その作品を元に文章表現を行うことになる。初年度受験生は10人未満だったが、今では、約100人が受験。
相模女子大中は、2019年度入試からプログラミング入試を実施。
教頭先生は、「プログラミングはテクニック的なものではなく、学力を計るものさしとして導入した。」
山脇学園中は、算数1科目入試だけでなく、国語1科目入試も設定。
湘南白百合学園中も国語1科目入試を行う。
担当者は、「読解力、表現力のある子は伸びる。算数は苦手でも、数学は得意科目になる子も少なくない。」
首都圏模試センターによると、「求められる力の変化に伴い、受験生の多様な力を評価いたい私立中学校が増加しているのでは。」
新聞記事の内容は、こんな感じでした。
近年は、中学受験が激化して、とても難しい勉強を大量にこなしていくことが求められます。
小学生のうちから、そのような中学受験戦争に正面から突入する必要性を感じない場合で、とはいっても、得意分野を生かして特徴ある私学教育を希望する家庭にとっては、このような多様化入試は選択肢を広げるものとして歓迎されているようですね。
今回は、ここまでです。