おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

東工大・東京医科歯科大の統合の背景!

今回は、東京工業大学と東京医科歯科大学の統合についてです。

 

東工大と東京医科歯科大は、2024年度中を目途に一つの新大学となることで基本合意したことを10/14に発表したとのことです。(2022/10/15:日本経済新聞)

 

それぞれ、有力で歴史ある大学なので、基本合意に至るまでに色々と調整があったのではないでしょうか。

 

ここで、大学の統合についてですが、大きく2つの方法があるとのこと。

 

①大学の運営を含めて、一つの新しい大学に統合

 

②それぞれの大学は残した上、それらを運営する法人を一つに統合して、各大学はその運営法人の下に傘のようにぶら下がるアンブレラ方式

(2022/8/12:NHK)

 

今回の東工大と医科歯科大の統合は、①の一つの新しい大学への統合とのことで、田中医科歯科大学長も、新大学の名称は「みんなが覚えられる名前にしたい」と語ったそうです。(2022/8/12:読売新聞)

 

新しい一つの大学になって、大学名も新しくになるわけですね!

 

ある東工大理学院4年生は、「母校の名前がなくなるのは寂しいけど、新しい交流が生まれると思う。楽しみと寂しさが半分ずつです。」

 

別の医科歯科大の学生は、「自分の専攻名も含めると長くなりすぎるので、大学名はこれ以上長くしないでほしい。」

(2022/10/14:毎日新聞)

 

ということで、さっそくここで、新大学の名称を予想してみたいと思います!

 

「東京」がつく大学は、東大、東京理科大、東京都立大学、東京海洋大学、東京工科大学、東京国際大学など、たくさんあります。

 

これをもって、東京〇〇大学という名前では、埋没してしまうとの現役東工大生の意見もあるそう。

 

とはいっても、東工大も医科歯科大も、「東京」との名前で伝統を保ってきたのは確かなようにも思えます。

 

そこで、「東京」は残るのではないでしょうか。

 

また、長い名称はできるだけ避けたいと思いながら、「工業」、「医科」、「歯科」のそれぞれに、教授など先生方、卒業生、学生の思い入れがあり、それらを含む形でないと、合意に至りにくいでしょう。

 

ということで。

 

おばばの予想は、【東京医歯工科大学】です。

 

略称は【医歯工大】!

 

既存の他大学である東京工科大学との重複感が少し気になるところですが。。

 

ところで、今回、なぜ両大は統合することになったのでしょうか。

 

色々な記事を読んでいると。

 

大学間競争が国内、国際的に激化する中、バイオテクノロジー分野や新薬研究分野などで、両大学の強みを生かして医工学連携することで、研究力、教育力、イノベーション力を強化したい、ということのようです。

 

つまり、統合することで、【大学を強くする】ということですね!

 

また、NHK(2022/8/12)によると、統合することで、国の「大学ファンド」獲得にも有利になる、との背景もあるとのこと。

 

大学ファンドとは、財政投融資などで確保した10兆円規模の資金を運用して、年間3000億円を目標に運用益を得て、それを大学支援に充てるものだそう。

 

そして、「国際卓越研究大学」に認定される数校が、年間数百億円の「大学ファンド」の支援を長期間受けられるんですって。

 

これに認定されるには、国際的に優れた研究成果や年3%の事業規模の成長(大学の事業規模ってなんなのでしょうか)が必要になるところ、これに認定されるための公募が年内に開始予定。

 

なので、「大学ファンド」の公募、選定に有利になるよう、両大学が統合を決断したとの側面もあるんだそうです。

 

そして、日本放送(2022/10/14)も面白い視点で報道していました。

 

「医学部」は、医療界が医者をどんどん増やすことには反対であることから新設は難しい。このため、既存の「医学部」は「株」(いってみれば、特権)であるそう。

 

特に、医科歯科大は、「国立大学」」の「医学部」なので、二重の「株」ともいえそうです。

 

そのような医科歯科大としても、「医学部」の「株」を生かすために、自校としてもメリットのある統合先として東工大を選んだのでしょうし、東工大としても、「医学部」を獲得するメリットは大きいということのようです。

 

力や伝統のある大学の大型合併なので、この機会を利用して、よりよい大学を作っていただき、それが日本の研究力、技術力の向上に役立っていくと良いと思います。

 

また、今後は少子化が進んでいくと、限られた学生の獲得競争も厳しくなっていくのではないでしょうか、そして、日本の経済規模が右肩上がりではない状況になっているので、税収も増えていくことはないため、大学への国費の支援も増えていくことは望めないのでしょう。

 

そうなると、大学間の競争は更に激化していくでしょうから、今後も、大学同士の合併は続くように思えます。

 

関東で言えば、理系総合大学となる東工大と医科歯科大の合併から考えてみると、文系大学として、一橋大と東京外語大の合併もあるかも。

 

そして、医学部が「株」(特権)であることから、横浜国立大学と医学部を有する横浜市立大学の合併というのもあり得るのかもしれません。

 

今回は、ここまでです。

にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(本人・親)へ
にほんブログ村